セガサミーホールディングス株式会社

IP(知的財産)軸でのグループ経営管理にDivaSystem SMDを活用。
経営層と経営企画部門の連携強化にも効果を発揮

導入前の課題

・IPを活かすために、グループ全体の経営情報を多軸で可視化する必要があった。

・経営層が投資家とコミュニケーションを図る際のデータ作成に膨大な工数を要していた。

導入効果

IP軸でのグループ経営情報の可視化
社内のさまざまなIPが、複数の事業にまたがってどのように業績貢献しているのかを、グループとして一体的に見られるようになった。

投資家向け決算説明対応資料のデジタル化
デジタル化に伴う業務効率化により決算業務を5営業日短縮し、詳細な数値分析をしたうえで経営層へ提示できるようになった。

経営層との双方向のコミュニケーション
経営層が自身のタブレットやスマートフォンでいつでもデータを見られるようになったため、分析データに対する問合せや要望をより得られるようになった。

コロナ禍における経営企画部門の業務変革
集計・分析に必要な情報がデータベースに一元管理されていることから紙での作業が不要なため、テレワーク環境においても業務に対応できた。

IP(知的財産)軸でのグループ経営管理にDivaSystem SMDを活用。経営層と経営企画部門の連携強化にも効果を発揮

2004年、ゲームメーカーの「セガ」と遊技機メーカーの「サミー」が経営統合して誕生したセガサミーホールディングス株式会社。グループミッションに「感動体験を創造し続ける~社会をもっと元気に、カラフルに。~」を掲げ遊技機、ゲームコンテンツ、リゾートなど幅広いフィールドで「遊び」を創造・提供しています。

セガサミーグループでは近年、IP(Intellectual Property、知的財産)軸での事業展開を強化しており、その中で、グループ内の多軸管理会計によりIPの価値の最大化を図るべくDivaSystem SMDを導入いただきました。

今回は、セガサミーホールディングス株式会社 グループ代表室 経営企画部 部長 跡部弦太様にお話をうかがい、DivaSystem SMD導入の経緯やその効果について語っていただきました。

グループを横断したIPの貢献度可視化と、グループ経営情報発信の高度化のためには複数の分析軸でグループ全体の経営情報可視化が不可欠だった
―まず、DivaSystem SMD導入の背景からお聞かせください。

当社グループではエンタテインメントコンテンツ領域、パチンコ・パチスロ領域、リゾート領域と大きく分けて3つの事業を展開する中、2015年頃からグループの構造改革、事業改革を進めておりましたが、特にこの2020年3月期までの3ヵ年においては、中期経営計画「Road to 2020」として、IPを軸とした経営を推し進める対外的なメッセージを発信していました。
それにあたり、グループ全体視点でIPが実際にどう動き、どう効果を上げていているのか、その数値を可視化する必要があり、デジタル化、データベース化を具体的に検討することになりました。

―御社のIP活用例としては具体的にどんなものがありますか?

直近の例で言うと「ソニック」ですね。いわばセガのメインIPです。このソニックがハリウッドで映画化され、2020年に『ソニック・ザ・ムービー』として世界でも上映されました。

他にも当社にはさまざまなIPがありますが、現状どのIPに実力があり、どうグループに貢献しているかについては、その状況が見えにくいという課題がありました。ゲームだけに関係するIPであれば単純な話ですが、それがアニメや玩具、映像、映画などに派生したり、パチンコやパチスロなどグループ内の別会社にまで広がった場合に、個々のIPが持つ力が可視化されていなければ、点でしか効果を把握できなくなってしまいます。グループとしてそうした数値を一体的に見ることができる仕組みを、まずは作っていく必要があったんです。

100枚にも及ぶ紙の決算説明対応資料をデジタル化
―実際に経営管理を行う部署としても、作業の煩雑さという点で問題があったそうですね。

はい。以前は社長やCFO(以下、経営層)に報告するための資料をExcelで作成するのに1ヵ月を要していました。また経営層から「こういうデータが見たい」という要望があっても、すぐに提供できないのが実状でした。

対外的にも、投資家に向けたIRなどの際に対応する経営層がどういったデータを持っているかは非常に重要なことではありますが、これまでは100ページを超えるような膨大な紙の資料を使っていました。経営層に見てもらう資料としては非常に負担が大きいものでしたし、私たち資料を作る側にとっても、せっかく作ったものが充分に使われることなく終わってしまう虚しさもありました。

さらに、Excelでは経年管理においても限界がありました。特に近年のゲームタイトルはダウンロードが主流となり、長く、かついろいろな地域で売れるようになってきたことから、1年単位の管理だけではIPとしてのポテンシャルを計れない時代になってきていたのです。
もちろん時間と手間をかければExcelでもできないことはないのかもしれませんが、エンタテインメントに関わる事業をグローバルに展開する会社として、早急なデジタル化とそれによるIPの展開、さらにその効果などの情報を一元管理していかなければいけない時期に来ていると思いました。

決算業務は5営業日短縮。それにより数値を読み解く時間ができた
―導入にあたってDivaSystem SMD以外のシステムとの比較検討はされましたか?

他社のシステムのお話も多少は聞きましたが、当社では連結決算や財務会計において以前からDivaSystem LCAを使わせていただいていましたので、会社としての信頼性がもともと高かったことが一つの決め手になりました。

また、他社様に管理会計システムの展開実績があり、その状況を直接確認させていただける機会を設けていただいたのも大きかったですね。そういったコミュニケーションを通して、プロフェッショナルとしてこちらの意図をしっかりと汲んで開発する力が非常に高いと感じましたし、本開発に入る前に一度社内でのテスト期間を作っていただき、その段階ですでに経営層まで資料をアウトプットできるような仕組みを示していただいたので、安心してスタートできました。

―損益管理を実際に取りまとめるお立場として、実務面において導入の前と後で具体的に変わったところはどんなところでしょうか。

作業の手間という点では劇的に変わりましたね。今回の導入においては「決算の早期化」も効果を期待するポイントの一つだったのですが、データベースを整えたことで主要なセグメントをすべてデータ化でき、我々の作業負担が非常に軽くなりました。
これまで1カ月以上掛かっていた決算業務が日数で言えば5営業日ほど短縮できましたし、一度この仕組みができたことで、今後の情報更新の際においても作業時間は大きく短縮されるのではないかと思います。

また、作業時間の短縮により、データを細かく分析するための時間が作れるようになったことも、導入の大きな成果だと思います。紙ベースで資料を作っていた頃は、ただただ資料を作ることにばかり時間が取られ、そこから細かい分析をしたり、数値の意味を深堀りしたりという時間がどうしても取りにくかった。しかし今は、データをより深く分析した上で経営層に提示することができるようになりました。

コロナ禍でより重要性が増したDivaSystem SMDの価値
―新型コロナウイルスの感染拡大などもあり、今後も経営の先読みがしにくい状況が続く可能性がありますが、そうした点から見ても今回のデータベース化は非常に有益だったのではないでしょうか。

そうですね。特に外出自粛期間中はテレワークメインで紙での作業がほとんどできない状況でしたから、このタイミングでデータベース化されていて本当に助かりました。

特に、今後ゲームの分野ではプラットフォームがどんどん増え、またサブスクリプションのビジネスモデルが広がったことなどもあり、IP軸での事業展開がさらに大きなキーとなってくることが考えられます。その意味でも、今回のシステム構築は今後の事業の方向性を図るための一つの土壌となるのではないかと思っています。

―経営層の方々からはDivaSystem SMDに対してどういった評価をいただいていますでしょうか。

経営層が、自身のPCやタブレット、スマートフォンで、見たい時、気になった時にいつでもデータを見ることができる。この環境が整ったことに対しては高く評価いただけています。

また、実際に使うことで「こういうことはできるのか」「もっとこうなっているといい」というオーダーや要望をいただけるようにもなりました。そうしたコミュニケーションは紙ベースの時よりも増えましたし、我々としても経営層がどういう視点で何を見たいのかというニーズの把握につながるので、社内の構造的な改革においても一つステップを進められたのかなと思います。

一度に課題を解決するのではなく、少しずつ改善のステップを進める
―今後、御社のように経営管理におけるデジタル化やIPのデータベース化を検討しているような企業に向けて、ぜひメッセージをお願いいたします。

導入の決裁を得るプロセスにおいては、提案書ベースよりも実際にものとして見せることで次につながるきっかけになることもあると思いますが、新しいシステムの導入には予算も工数もかかるものです。正直、当社も過去に何度もこういったシステム導入を検討しながら実現できずにいました。

そうした過去を踏まえ、当事者の一人として感じるのは、課題を一度にすべて解決することを求めるのではなく、少しずつアップデートを行いながら導入のステップを進めていくようなアプローチをすべきなのではないかということです。

当社も、先ほどお話ししたように経営層から新しいオーダーがたびたび上がってくるなど、まだまだ完成形ではありません。予算の問題もあるでしょうから、必要な部分から段階的に構築し、その効果を社内で共有しながら、もう一つ上、もう一つ先のシステムへと構築の範囲を広げていけばいいのではないかと思います。

―DivaSystem SMDを活用した今後の展望や、その中でディーバに期待することを教えてください。

グループにおいては、各IPをより強く育てていくことが求められています。その中で今回、IPという軸でしっかり数値を把握できる仕組みを作ることができたので、今後はいわゆるセグメントの管理だけではなく、未来を見据え、「このIPにはこういう可能性があるんだ」ということを数字でもって発信していく必要があると思っています。

ディーバさんとは、より良い仕組みの構築に向けて、ぜひ共にアイディアを出し合っていけたらと思います。

  1. ※取材年月 2020年6月
  2. ※文中に記載されている数値など情報は、いずれも取材時点のものです。

会社概要

セガサミーホールディングス株式会社
会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月1日
本社所在地
東京都品川区西品川一丁目1-1 住友不動産大崎ガーデンタワー
事業内容
総合エンタテインメント企業グループの持株会社として、グループの経営管理及びそれに附帯する業務
従業員
492名(2020年3月31日現在)
資本金
299億円(2018年3月31日現在)
売上高
366,594百万円(2020年3月31日現在)
URL
https://www.segasammy.co.jp
※2020年06月 取材当時の情報です

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