2010.08.03

第104回 (A) IFRS導入準備: 早く始めると何が良いか?【経営・会計最前線】

カスタマーサービス本部 ディスクロージャーサービス部長 佐藤 直樹

資産除去債務での事例
平成23年3月期第1四半期決算から資産除去債務会計基準の適用が始まりましたが、皆さんの会社ではいかがでしたでしょうか?

最近、この資産除去債務の関連で目にするのが、「一部の会社で、監査人との見解が分かれており、適用対象が定まらないケースがある」というものです。このような問題が発生する原因として挙げられるのは、”会計基準に詳しく書かれていない” 一方で適用範囲が異なると想定外の費用を計上しなければならない、というように影響が大きいためだと思われます。

資産除去債務はIFRSとのコンバージェンスの一環で適用が始まったものですが、IFRSのアドプションの際には、同様の問題が各会計処理で発生することになると想定されます。

IFRSの準備状況は?
ここで、IFRSの準備状況に目を向けてみますと、同業他社やお客様のお話を伺っても、「ようやくこれから本格的に準備を開始する。」という会社がほとんどかと思われます。

よく、”IFRSの導入準備は早く始めたほうがいい” と言われていますが、早く始めると具体的にどういうメリットがあるのかを考えてみたいと思います。

早期プロジェクト開始のメリットは?
上記の資産除去債務の例と同様に、IFRSアドプションにおいては、原則的な規定に基づいて各社で会計処理を判断する形態となります。

その時に、会社側として必要となるのが自社のビジネスとIFRSの本質的な理解と思われます。この理解度により、IFRS適用の選択肢が拡がり、結果的にIFRS導入後の財務諸表数値への影響をコントロールすることが可能となると思われます。

IFRS適用による財務諸表への影響は良くも悪くもなり得ます。冒頭の資産除去債務を例に挙げるまでもなく、悪い影響は誰しも最小限に抑えたいと思うことでしょう。ところが、IFRSに対する準備期間が短いと、悪い影響を抑えるための対策の施しようがない事が想定されます。

上記は、あくまで一例ですが、今回のIFRSのような新しい試みには、実際にプロジェクトが始まってみると、その他にもさまざまは紆余曲折が想定されます。現時点では、恐らく多くの方が、「きっと自社にはあまり影響がないはず」または、「本当に乗り切れるのだろうか?」というどちらもあまり根拠のない中での希望的観測や、不安を抱いているかと思います。また、「IFRS導入と言っても、具体的に何をどう始めればいいのか分からない」とお考えかと思われます。

そういった諸々の疑問にお応えすべく、”IFRS導入プロジェクト体験コース” なるものを計画しております。詳細は近々ご案内予定です。

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