2010.08.03

第104回 (B) 『会計人○○会?』【経営・会計最前線】

ビジネスソリューション本部 GMI推進部長 永島 志津夫

先日、届いていた同窓会報をめくっていたところ『会計人○○会』なる同窓団体の存在を知りました(○○は大学名)。
会計を専門とするでもない私がディーバという会社に籍を置いていなければおそらく見過ごしていたであろう記事で、説明には”会計士・税理士、会計に関する実務あるいは研究活動に従事する卒業生を中心とした同窓団体”とあります。この団体の活動をうんぬん言う立場でないことは重々承知しつつ、会計を専門としない多くの同窓生および社会が今求めているのは、もっと開かれた会計ではないかと思うのです。

社内外で会計士の方々とは数多く接点があり憚られる気持ちもあるのですが、以下そのように思う私個人のエピソードをご紹介させていただきます。

以前、経営陣として小さなベンチャー企業を運営していたことがありました。小さな会社ですから、スタッフもラインもありません。月初めは総出でライン・ワークに係り、月末ライン・ワークが空いてくると経理・総務仕事を片付けるのです。
会計士さん、税理士さんの指導を受けながら、1年目の決算、税務は私が行いました。会計士さんとのご相談の場で、何度かビジネス、業務についてのご説明をするのですが、困ったのはビジネス、よもや新規事業の立ち上げについて、べき論を振りかざす方がいたことでした。多少なりともビジネス、業務を理解した上でのアドバイスであればありがたいのですが、”社員をエンカッレジして新規受注を増やしなさい”、というような話です。
私自身、以前コンサルティング会社におりましたので、少なくとも専門家たるお客様の事業・業務を自分なりに理解した上で、問題の所在については注意深く仮説を投げかけるようにしておりましたので、彼のスタイルにはあきれておりました。

そんなお話ばかりではなかったのですが(そしてもちろん会計士をステレオタイプに認識することも誤りですが)、私の受けた印象は強烈で冒頭に述べたような思いを抱くきっかけとして今だしこりを残しているのです。
ビジネス特性なり、業務の流れを理解した上で、PLでも資金繰りでも、いいのです、こんな分析なり、こんな帳票で状況を把握されてはいかがでしょう、というアドバイスであれば私の受けた印象も180°異なったものであったと思います。
また詳細を理解せずともビジネスの大枠として捉え、ポイントを指摘することも可能であろうと思われるのです。
・製造過程をもつか、仕入販売のみであるか。
・費用の大半を人件費が占めるビジネスか、設備投資先行型のビジネスか、変動費がものを言うビジネスか。
・資金回収サイクルに問題はないか。
・営業人員は足りているか、開発・製造が追いついていないことはないか。 等
極端な例をご紹介して恐縮でありますが、お伝えしたかったのはもし相手の業務なり課題なりを理解しようという学ぶ姿勢・問題意識があれば、会計の専門家というものはきっと経営の優れた相談相手になるのではないか、ということです。

ご紹介するまでもないことですが、会社経営に会計・経理を活かした経営者の方々もいらっしゃいます(前回のメルマガでご紹介させていただきました)。
スタッフがいなければ、たとえラインが優秀でも会社の体は成しません。そのスタッフを活かすも、活かさないも全て経営です。技術と営業は摩擦が起きるにしても同じバリューチェーン上にあるから、まだ良いのです。少なくとも事業部長レベルで両者は紐付けられますから。スタッフとラインは経営まで上がらないと紐付けられず、よほど経営陣がケアをしないとスタッフの価値を活かすことができない。難しいことです。

紙面も終わり近くとなってまいりました。
暑い最中、メルマガの読者の皆様をさらに暑くさせるような内容であったかもしれません。実はディーバも課題山積みです。200人ばかりの会社ですがお客様の課題のみならず自社の課題にも日々、相対しております。思うところありましたら、どうぞ私どもをお呼びつけください。一緒に課題解決に向けて進んでまいります。

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