2010.11.02

第110回 (B) 事故に遭っても怪我をしない・・・車の安全性から学ぶ【ものづくりの視点】

アプリケーション基盤開発部長 中西 明

半月近く前になりますが、友人の車に乗って長野へ紅葉狩りに行ってまいりました。
塩尻市の高ボッチ高原より雲海を眺め、そのまま志賀高原まで北上し綺麗な紅葉を見て楽しんだのですが、その帰りに何の因果か事故に遭ってしまいました。
我々の乗っていた車はガードレールに片輪を乗り上げ、さらには車が引っくり返ってしまうほどの大きな事故でしたが、幸いにも運転していた友人、及び私を含む同乗者に大きな怪我はなく、無事に帰ってきたわけですが・・・。

実は私自身も、3年前に自らが運転中に事故に遭い、車は廃車となってしまいました。が、その際も身体は軽いむち打ち程度で済みました。
最近の車は衝突事故を想定して作られており、万一事故に遭った場合でも運転者、同乗者を保護すべく様々な工夫が凝らされているわけですが、その安全性を身を持って実感しました。

そこでふと頭をよぎったのですが、我々が日々触れている情報システムにおいても残念なことに事故、障害は時折発生しています。はたしてどこまで先回りして手を打てているのでしょう?
自動車が日々の生活で欠かせない存在であると同様に、今日では情報システムも我々の日々の生活、社会活動で欠かせない存在となっており、システム障害により社会へ大きなインパクトを与える例も珍しくありません。

自動車メーカー各社が安全性の向上に注力するのと同様に、システムの世界でも不測の事態に備えアベイラビリティを高めるべくハードウェア面/ソフトウェア面のそれぞれで対応に取り組まれている状況ですが、世の中全体を見回した場合、依然としてシステム障害に伴うサービス停止といったニュースを頻繁に耳にするのが実情です。
もちろん根本的には障害の原因となるであろう部分(不具合等)を事前に検出し排除すべきですが、近年における情報システムの稼働プラットフォームの変革により、品質の確保、向上は以前にも増して難しいものとなっています。多くのWindowsアプリケーションでは、様々なユーザ環境を稼働の対象とし、かつ様々な他社コンポーネント、他社製品との連携により実現されている関係上、「どのような環境下においても正常に稼働すること」を担保することは従来以上にパワーを強いられている状況であり、これは弊社でご提供している製品群についても同様です。
私自身、1990年より金融系のシステム開発に携わってきましたが、その当時は「不具合は一切作り込まない(許さない)」という風潮の中での開発でした。対象のプラットフォームは特定の大型汎用機に限定され、またシステムを構成する各要素の大半は我々の手で自ら書き上げていたこともあり、テストのやり方次第ではあるにせよ、現在よりも品質を確保し易い環境ではあったと思っています。
その影響か、現在でも不具合の事前検出ばかりに目が行き最悪の事態の想定が甘くなりがちでしたが、今回の事故を通じて改めて”事故が起きても大怪我には至らない”ことの大切さを再認識しました。

お客様の重要な業務を担う製品をご提供しているという責任を常に意識するとともに、システムを開発するならエアバッグも同時に開発する!という点を念頭に置き、今後の開発に取り組んで行きたいと思います。

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