2011.01.06

第114回 (A) ディーバの原点【経営・会計最前線】

株式会社ディーバ 代表取締役社長 森川 徹治

明けましておめでとうございます。
2011年、新たな一年が始まりました。皆様もこの一年を実りある年とするために様々な年頭のビジョンをお持ちのことと存じます。一年を過ごしていくための初心があるようにディーバ設立においても初心、原点というものがあります。日本以外のアジア全域が高成長し、ますます日本企業のあり方が問われる時代であればこそ、あらためて原点を確認し、これからの事業活動に取り組んで参りたいと考えています。
2011年、年頭にあたりまして今回はディーバの原点について触れてみたいと思います。

いまから約15年前、ディーバ設立における合い言葉は「どんなに小さい領域であっても世界一になる」というものでした。創業においては現在の企業ビジョンである”100年企業の創造”はおろか、”経営情報の大衆化”といったものはなく、ただ「世界一」を目指すというベクトルのみが存在していました。
なぜ「世界一」を目指すとしたのか。
それは、当時社会の傍流であったコンサルティングビジネスに身を置く中、欧米の業務ソフトウェアが本格的に日本に進出していく状況を目の当たりにし、自らの足下にビジネスノウハウの蓄積ができる環境がなければ、コンサルティングサービスの自立は永遠に不可能であるという危機感から発したものでした。

当時、情報技術がPCとCS型ソリューションの一般化により急速に身近なものとなり、コンサルティングサービスの中でも情報技術をビジネスへ応用することがもっとも規模の大きなビジネスとなりました。ビジネスの規模拡大はノウハウの集積効果をもたらします。このノウハウの集積は一度好循環に入ると、高い収益を生み出し更なるノウハウ集積を促すという性格を持つ一方で、それを利用することで得られるサービスの価値はノウハウの蓄積物に強く依存するようになります。
好循環から生み出される高収益ビジネスモデルはビジネスに関わる人々を増やし収益的にも潤う人々を増やすのですが、その価値の源泉を自ら保有しないかぎり自転車操業の域を脱することはできません。よって自立のためにはノウハウ蓄積基盤としてのソフトウェアを自ら確保することが重要であると考えました。

さらに、ノウハウの蓄積はシェアとも密接に関連しており、ある特定領域で要求水準の高い顧客に対して高いシェアを持つことができれば、おのずとその業務領域のノウハウの蓄積も進むという性格を持っています。よって、自立したプロフェッショナルサービスを提供できるようになるために、そのノウハウ蓄積力の向上を徹底するためにも当該領域で世界一を目指す必要があると考えるようになりました。
これが「世界一」を目指す元となった動機です。

2011年の今日、企業のための情報技術基盤はクラウド型のソリューション活用が現実的なものとなり大きな転換期を迎えています。一方コンサルティングサービスの中心軸も、より顧客のビジネスプロセスそのものへの貢献へとシフトしています。さまざまな事業領域が大転換点にある中、それぞれのビジネス領域におけるトップベンダーの交代も次々に起こるでしょう。私たちもその渦中にあります。
このような節目にある今こそ、あらためてディーバ設立の原点、”100年企業の創造”や”経営情報の大衆化”よりも前にあるもっとも原始的な「志」を確認し事業活動に取り組むことが大切であると考えています。
私たちの足下にノウハウの蓄積環境を確保し、国際競争力を持つ自立したプロフェッショナルサービスを提供できるビジネスを実現するために世界一を目指す。これがディーバ設立の原点です。

困難は進化の母、志は進歩の父。
年初に当たり、この会社の原点である志を新たにし、初志貫徹を目指します。

2011年、皆様におかれましても実り多き一年となりますよう心より祈念申し上げます。本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます。

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