2011.09.14

第130回 (A) 見えないものを可視化する【経営・会計最前線】

第二事業本部 ビジネスソリューション部 ディレクター 渡辺 薫

今年の7月、会社の後輩がウィンドサーフィンを始めると言い出し、かつてこのスポーツに没頭し殆どの週末を費やしてレースにも参戦したことのある私にスクールの情報等を聞きに来ました。

ご存知の方も多いと思いますが、ウィンドサーフィンとはサーフィンとヨットを融合させたウォータースポーツです。このスポーツの歴史はまだ浅く、1967年にホイル・シュワイツアーとジム・ドレイクの二人の手によってアメリカ・カリフォルニアで考案されたもので、シュワイツァー氏は我々と同業種であるコンピューターのソフトウェア会社の副社長だそうです。
あまり知られていませんが、サッカーと同様にウィンドサーフィンにもワールドカップがあり、またオリンピックでは1984年からヨット競技の一つとして正式種目にもなっています。
種目としては、波を利用したジャンプなどの技術を競う「ウェイブ」、波のない水面などでの技の完成度を評価する「フリースタイル」、風下から風上に出発し、コースを周回して順位を競う「コースレース(アップウインド)」、風下へ向かう短距離コースで順位を競う「スラローム(ダウンウインド)」の4種目があります。
オリンピックはこの中のコースレース(アップウインド)のカテゴリで行われます。草レース中心ですが、私がエントリーしていたのもこのコースレースです。
レースに勝つためには、スピード、テクニックなどは勿論のこと、スタート地点での戦術や戦略も要求されます。戦略上重要なのは、動力源である風を読むことです。

そうは言っても、何せ風は見えないもの。
会場となっている地域の気候、季節、コース周囲の地形等の事前に確認できる情報を頭に入れつつ、風の影響で発生する事象を捉え、当日のコンディションを見極めることが必要になってきます。
安定して風が吹いている場合は良いのですが、変化が激しい場合(風の強弱があり、方向も振れるケース:ウィンドサーフィンでは、GUSTY、SHIFTYなコンディション等と言います)には、走るコースによって結果が大きく変わってきます。そのような変化が激しい環境下においては、スタート後全力で走りつつも、海面、遠くを走っているヨットの状態等注意深く見て風の流れを確認し、コースを決定する判断力が要求されます。
今はまさに変化の激しい時代。以前、「世界中の環境変化を考えつつ財務諸表をチェックしろ!」と、あるお客様が部下の方に言われていましたが、勘定科目の裏にある見えない事象を読み解くのは容易ではありません。
一昔前は連結に関するシステム化のニーズも制度連結に関するものが大半でしたが、今や高度な分析機能も要件に含まれる管理連結までをスコープに入れたものが殆どです。日本の制度にきめ細かく対応しつつもグローバルな動きを捉えるソリューションが要求される時代。私達の役割も変わってきているように思えます。

風を読むのと比べるほど簡単な話ではありませんが、お客様のビジネスを深く理解しつつ、経営の舵取りに必要な”意志”決定の為の情報を提供する業務に貢献して行きたいと思います。

MAIL MAGAZINE

メールマガジン

NEWS

ニュース

SEMINAR / EVENT

セミナー / イベント

セミナー/イベント一覧を見る

お問い合わせ