2012.01.11

第138回 (B) デカルトの言葉【ディーバ哲学】

取締役 公認会計士 (株式会社インターネットディスクロージャー 代表取締役) 滝澤 博

縁あって、ディーバグループの一員となって早くも2年が過ぎようとしています。平均年令の若いディーバにおいては突出しての高齢となりますが、この歳になると心に残ってきた言葉の一つ二つは挙げられるようになります。
今回はデカルトの言葉を紹介したいと思います。

デカルトはご存知のように17世紀(日本でいえば江戸初期)に活躍したフランスの哲学者です。有名な言葉としては「我思う、故に我有り」(コギト・エルゴ・スム)が真っ先に挙げられますが、私が感銘を受けたのは別の言葉でした。

元来、哲学になどまったく興味のなかった私ですが、大学時代に再会した高校時代の畏友からデカルトが面白いということを聞きつけ岩波新書を読んだことがきっかけでした。
ちなみにこの、畏友は校内随一の秀才でした。理系に進みながら、文系に転進し、哲学教授になり、アインシュタインの相対性理論に関する哲学的考察をライフワークとするというある種の知的スーパーマンに近いところがある人です。

私が彼の言葉に触発され、デカルトの解説本の中で強烈な印象を受けたのは「困難は分割せよ」という言葉でした。
「方法序説」で表明されたこの言葉は「どんなに難しいことでも、小さな困難の集まりと考えれば解決への糸口がみつかる」というような意味です。

文字で書いてしまえばごく当たり前のことですが、その言葉の解説には小さな図が添えられていました。図1の多角形と、多角形に補助線を引いた図2がそれです。

デカルトは多角形の面積を求めるという具体的な問題(困難)も、多角形に補助線を引き面積の算出が可能な三角形(小さな困難)に分割することにより解決可能になるということを主張していました。
この日から「困難は分割せよ」は私にとって座右の銘となり、今日にいたるまで何か難しいことがあるたびに、三角形への分割を行なってきました。

今年も様々な困難があるかましれませんが、その時はぜひこの言葉「困難は分割せよ」を思い出し、三角形への分割を行なってください。
良い年でありますように。

MAIL MAGAZINE

メールマガジン

NEWS

ニュース

SEMINAR / EVENT

セミナー / イベント

セミナー/イベント一覧を見る

お問い合わせ