2012.01.25

第139回 (B) デジタル社会とお伊勢参り【ディーバ哲学】

業務推進本部 BPR推進役 市川 明彦

ネットワークの発達により、Google、SNS等で世界中の情報がリアルタイムに知ることができるとともに、生活様式もデジタル機器により快適な環境が提供され、私たちの生活は日々過ごしやすくなっています。
その一方で、2000年もの間伝統を守り、デジタルとは無縁な、今も変わらない世界があります。


昨年の暮れに、伊勢神宮に行ってきました。テレビで伊勢神宮のことを放送しているのを見て、ものに溢れた生活と対極にある世界に興味を持ったのがきっかけでした。
そこでは他の神社仏閣にみられるような豪壮な建築はなく、質素な社殿で、昔ながらの装束に身を包み執り行われている行事が今も変わらず続いていました。権威主義的な派手なところがなく、無駄を省いた素朴な建物に、むしろ格調の高さや気品が感じられました。聞くところによると、20年ごとに建て替えられる式年遷宮が来年に行われるようで、内宮外宮とも現在の場所の隣に新しい社殿を作っている最中で、中断した時期もあったようですがこの行事は1300年続いているとのことでした。

せっかくなので単なる観光ではなく、しきたりに合わせた作法で臨むことにしました。五十鈴川にかかる宇治橋を渡り、古式に則って手水舎で手を洗い、口をすすいで衣服を整え、身を清めて鳥居をくぐります。参道の隅を歩き(真ん中は神様が通ることころなので避けるそうです)本殿に行くまでの時間と空間は、俗世から離れ、別の世界に踏み込んだようです。社殿に着きましたら、二礼二拍手一礼をし、神前から退きます。ここまでの儀式は実に厳粛な気持ちになります。

伊勢神宮の宮司さんに話を伺ったところ、年間800万人の参拝者が訪れるとのことでした。行く前は参拝する人たちには年配の方が多いと思っていましたが、むしろ若い人たちが多いことに驚きました(最近パワースポットとして取り上げられていることが一因のようです)ディズニーランドのようなテーマパークは、キャラクターやアトラクションがこれでもかと私たち訪問者を心地良くさせてくれますが、そこでは私たちがそのしきたりに合わせ、自分の内面に向き合い、神に敬意をはらい、祈願をするという正反対の状況です。しかしながら、参拝後は清々しい気持ちになりました。

デジタルなものに囲まれた快適な環境の中にいるとなかなか気づきませんが、機能性や合理性とは無縁の、まさにアナログな環境に身を置くと、自分が生身の人間であることを意識させられます。
世の中が情報や物で豊かになっても、人の心はそれだけでは満たされないことが、少しわかったような気がしました。また、インターネットやテレビで見るだけではなく、実際に現地に行って本質を肌で感じることが大切だと改めて実感した次第です。機会があれば、是非とも行かれることをお勧めします。
但し、観光気分で何となく行ってしまうと、薄暗い林の中を延々と歩いて、着いた先には古い小さな建物があるだけ、ということになり、拍子抜けすることになりますのでくれぐれもお気を付けください。

最後に、ディーバはおかげさまで今年で創業満15年目を迎えます。今後とも時代のニーズに合った製品を提供すると共に、伊勢神宮のように、末永く社会に貢献しつづける存在でありたいと願っております。

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