2012.07.04

第150回(B) 本気で勝負し、使命を果たせ!!【ものづくりの視点】【ディーバ哲学】

開発第二本部 統合会計システム開発部 部長 斎藤 達也

過去のコラム(第130回第112回第99回)では何度かマスターズ甲子園のお話を挙げさせていただきましたが、今回もそこからお話を始めさせていただきます。
母校野球部OBで構成されるマスターズチームの活動を始めてから、年に数回ではありますが、現役野球部の練習に顔を出したり、OBチームと練習試合をやったりと交流をしています。

こうした交流が再開してから数年は、グランドに行ってもなぜかその現役野球部から活気が感じられず、とは言うものの、特に考えながら練習や試合に取り組んでいる様子もうかがえないところから、次第に「最近の後輩達は・・・」と感じることが多くなり、夏の大会はその心配通りの結果に終わるということが続いておりました。

しかし、今年の夏は明らかに違います。何が違うかと申しますと、それはグランドに響く下級生の大きな声なのです。

勿論、大きな声を出すからと言って、それだけで野球がうまくなるわけでも、試合に勝てるわけでもありません。むしろ、私がその声から感じたことは、チームの本気度なのです。

野球において”声”を出す目的は、自分自身を鼓舞すること、そしてチームメンバーと(色々な意味で)つながることの二つがあると思っていますが、特に後者がしっかり出来ているチーム、とりわけ下級生も上級生と同じくらい積極的につながるための声を出せているチームの本気度は違うと思っています。

キャプテンを中心に自分たちのチームの特徴を理解し、どうすれば勝てるのかを真剣に考え、理想とするチームに近づくために日々の練習にテーマを持って取り組むことが出来たチームだけが、上級生も下級生もなく、グランドで不甲斐ないミスをすれば叱咤をし、ピンチではチーム一丸となって立ち向かうための声を出すことができるようになるものなのです。

今年のチームは今申し上げた声の連携(連帯?)が出来ているのです。自分達の本気をグランドで発揮できるチームになっています。春は見事シード校を突破し、7年ぶりに県大会に出場しましたが、夏はそれ以上の結果を残せると確信しています。

母校の後輩達が示してくれた本気で臨むことの大切さは、私の仕事にも大いに当てはまることです。我々開発者が一番本気になれることといえば、やはり「ものづくり」です。大好きなものづくりを通じてお客様に貢献すべく実施する仕様検討会などでは、厭が上でも 本気モードになってしまいます。時間が立つのも忘れて、ヒートアップし、エンドレスミーティングになることも度々です…。

かつて私が仕様を検討する担当者であった頃の上司は、仕様検討は本気度の勝負の場だと言い、中途半端なものを持って行くと、「ちゃんと勝負しに来い!」と叱責されたことを良く覚えています(*1)。

月日が経ち、最近では私から担当者にリクエストを投げた後、担当者が主導する仕様検討会に参加する形で関与するような立場となりましたが、私が投げたリクエストに対して、担当者なりの視点が入った仕様が組み込まれていたり、想定していたものと異なる実現方法が仕様として検討されていたりすると、「お、勝負しに来たな!」と思って、その仕様検討会にはワクワクしながら参加することができます。

一方、稀にではありますが、言われるがままの成果物が仕様検討会に持ち込まれることもあります。こういった場合は、担当者が本気で考えて、本当に腹に落ちた状態で検討された仕様になっているのか不安になったりするものですが、検討会では厳しいツッコミを受け、本気で考えられていない部分が露見するという結果になることが多いように思います。

母校の高校球児にとっては、甲子園を目指す”本気度”はグランドでの”声”に表れてくると思っていますが、我々開発者の”本気度”は、お客様にとって本当に価値のあるものはどういうモノなのかを検討する場において、検討に検討を重ねた”仕様”として表れるものだと思っています。

この様に、本気で仕様を検討し、本気でものづくりに取り組んだ(*2)としても、完璧なモノが作れるわけではないと思うのですが、常にそこを目指していくことが、製品開発チームの使命であり、存在価値であるという信念に基づいて、日々の業務に励む毎日です。

母校の後輩たちに負けぬよう、私も本気度の高い開発チームを作り上げ、お客様に本当に価値のあるものを提供し続けられるよう、日々精進してまいりたいと思います。

(*1)その後何度も本気の勝負を仕掛けたつもりなのですが、ついにはこの方に一度も勝てませんでした。こうした経験から述べると、実は私も決して偉そうなことを言える立場ではありません。
(*2)”仕様”の実現手段である”ソースコード”も開発者の”本気度”を表す対象だと思っています。

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