2012.08.22

第153回 (B) 「関西の方が食いもんがうまい」という関西人の思い込み【ディーバ哲学】

中・西日本事業部長 IFRS推進委員 玉村 健

私は”型にはめられる”のが嫌いです。例えば、血液型で性格を決めつけられたりするのが大嫌いです。もうひとつ嫌いなのが”関西”という型です。私は生まれも育ちも関西の関西人なのですが、阪神ファンではありませんし、「(東京よりも)関西の方が食いもんがうまい」と決めつける関西人に違和感を覚えることもありました。本当に関西の方が東京よりも食文化に恵まれているのでしょうか?
私は大学卒業後に東京で就職したのですが、休みの日に関西に戻って親戚や友人と話をする度に「東京の飯はマズイやろ?」的な、”東京の食事はマズイ”定説を押し付けられるのに辟易としていた頃があります。関西にも全国チェーンの飲食店はたくさんありますし、北陸などのように自然に恵まれた地方のように収穫できる食材に恵まれているわけでもありません。むしろ、同じく関西から上京した友人が「一流の料理人も食材も全てが東京に集まるので、東京が日本で最も美味しいものが食べられる街」と語っているのを聞いて、なるほどと思ったこともあります。

ところがある日、衝撃的な出会いがありました。
前職の社内研修で某戦略系コンサルタントの方が講師の研修を受けていた際、突然「関西の飲食店の方が東京の飲食店よりも美味しいのはなぜか?」という点をテーマに講義が始まったのです。あの著名コンサルティング企業のパートナーが言うのだから…と、肩書に弱い私も自説を曲げるきっかけとなりました。(笑)
そのテーマの根拠として示されていたのが、関西人の方が相手に対してストレートな表現を好み、親しくない人間に対しても表現を控えない傾向にある、という点でした。つまり、初めて入った飲食店でもマズイと思ったら客は素直にマズイと言う、マズイと言われた店側はそれに負けじと改善を行う、この循環が関西地方の飲食店で脈々と行われ、結果として「(東京よりも)関西の方が食いもんがうまい」という傾向が生まれるとのことでした。


昨春、当社の中西日本地域の責任者になり、関西地方のお客様やビジネスパートナーの方とお話をする機会が増えました。そういった機会を通じて、10年以上前に受講した戦略系コンサルタントの方の講義を思い出すことが増えました。

・新製品の企画の話をした際に「そんなん誰が買うねん」と自社目線だけでなく、マーケット目線でアドバイスをしてくださる部長様。
・提携の商談中に「そんだけのお客さんと付き合うていて、売上高1桁間違ぉてるんちゃいまっか?」と当社のポテンシャルを改めて気付かせてくださるパートナー企業の方。

ビックリするようなご意見、ご指摘を頂戴することもありますが、あの講義を思い出し「これはお客様の当社への期待であり、成長のチャンスなのだ」と、典型的な関西人の私は前向きにとらえるようにしております。

結局は「関西の方が食いもんがうまい」のかどうか、私の中でも結論は出ておりませんが、関西人の方々の当社への愛情が入ったストレートなご意見を真摯に受け止め、誠心誠意応えていく所存です。
皆様にとって”おいしい製品”、”おいしいコンサルティングサービス”をお届けできるように精進していこうと日々肝に銘じつつ、B型でマイペースな私は関西の蒸し暑い残暑を過ごしております。


是非、今後も愛情こもった忌憚のないご意見を、お手柔らかに…。

MAIL MAGAZINE

メールマガジン

NEWS

ニュース

SEMINAR / EVENT

セミナー / イベント

セミナー/イベント一覧を見る

お問い合わせ