2013.03.06

第167回 (A) ご出身はどちらですか?【ディーバ哲学】

開発第一本部 連結会計システム開発部 シニアマネージャー 高橋 大

先月21日に東京で、27日には大阪でDIVA LIVEを開催しました。今年もご多忙の中、多くのお客様にご来場いただき、ありがとうございました。
開発部門からも展示コーナーにDivaSystemの最新バージョンである、DivaSystem 9.7を出展しておりました。開発部門のメンバーも展示コーナーにアテンドさせていただいており、多くのお客様とお話をさせていただきました。 
普段、お客様と直接の接点が少ない我々開発部門の人間にとって、お客様から直接、製品に対するご意見をいただく貴重な機会でした。この場をお借りいたしまして、御礼申し上げます。

ところで、DIVA LIVEの展示会のように、製品を知りたい/紹介したいという場がある場合、話は自然と製品に向かいます。私自身もそのタイプですが、初対面の方との会話が苦手、という方も、こうした場では意外とスムーズに会話が成立するのではないでしょうか。 
それが、仕事を離れた場での初対面の方との会話となると、何を話していいのかわからない、といった経験をお持ちの方も多いのではないかと思います。こうした場合の会話の定番をちょっと調べてみると、「出身」が一番に上がっていることが多いようです。やはり、ご当地ものであったり、お国柄であったりといった部分であたりさわりのない会話が広がりやすい、相手のことを知ることができる、というのが理由のようです。
このお国柄の歴史は意外と古く、室町時代にはすでに、各地の地理・風俗・人情などを、国別に書き記した「人国記」という書物も残されており、江戸時代には「新人国記」として改訂もされていたようです。かの武田信玄などは、「人国記」を愛読書としており、「人国記」に記された信濃のお国柄を元にして、信濃攻略の足掛かりを築いたとも言われているようです。昔はさすがに話のネタとなっていたとは思えませんが、それでも、お国柄自体が興味を引き付けるというのは、今昔、変わっていないようです。 

私事で恐縮ですが、私は東京(武蔵国)で生まれ、千葉(下総国)で小学生時代を過ごし、名古屋(尾張国)で中高の大半の時期を過ごし、その後、大学時代に東京に戻ってきました。
私が過ごした各国の「新人国記」での記載を抜粋すると、以下のようになります。

■武蔵国
当国の風俗は、闊達にして気広きこと、譬へば秘蔵の器を過ちて損ずる時、その者恐怖すれば、その主却ってこれを厭ひ、少しも後悔の気色なく、その者を労りて情けを深くす。

■下総国
当国の風俗は、上総に同じ。但し結城の人は、健やかなる性質なり。国中に勝れたる風なりとぞ。

■上総国
此の国の風は、別して気偏屈なり。庶民の所作は、常に山賊・夜討ちを本として、正道に行く人は希なり。

■尾張国
当国の風俗は、進み走るの気強くして、善を見ても悪を見ても、その方へ移り染まること速し。

私は父が生粋の千葉っ子で、母が生粋の江戸っ子。こうした経緯もあり、出身地を問われた場合には、名古屋ではなく千葉と語ることが多いのですが、「新人国記」の記載を見るに、千葉気質が強く、いまさらながら、あながち間違ってもいなかったのかな、と思います。

考えてみると、日本のような狭い領土の国でさえ、風土が人を作るというのは、不思議なものです。地域の風土が人の行動に影響を及ぼし、その行動が人の考え方を決める。その人が、子供を育てていくため、より、考え方が浸透してきお国柄として定着する、といった理屈でしょうか。
人だけではなく、会社も「名古屋の会社だから○○だ。」、「大阪の会社だから○○だ。」と語られることもあります。(残念ながら、昨今の東京はあまりに雑多なせいか、「東京の会社だから○○だ。」という話は、聞いたことがありません。)これも結局、企業風土を作っていくのは人である以上、そこで働く人たちの気質が色濃く反映されていくのは、当然なのではないかと感じています。

弊社もまだ、創業以来15年という若い会社ではありますが、それでも受け継がれてきた風土があります。その風土はお客様とのつながりを通して、反映されてきた部分も多いと感じています。弊社ではこの2月、開発部門と保守サポート部門が創業の地(出身地)である、大森(東京)に移転いたしました。
創業以来、会社の成長に合わせて大森、蒲田、品川と本社を移してきたため、私自身も含め、今では大森の時代を知らないメンバーが大半を占めています。
弊社の出身地である大森への移転は、これまでの会社、製品、あるいはサービスの生い立ちを振り返り、その過程におけるみなさまのご支援を振り返る、またとない機会だととらえております。
初心に帰るとともに、これまでの成功体験に奢ることなく、よりよい製品、よりよいサービスを提供していけるよう、精進して参ります。

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