2013.03.21

第168回 (A) 所有欲を満たす”憧れのブランド”【ディーバ哲学】

ビジネスソリューション本部 コンサルティングサービス1部 マネージャー 齊藤 泉

私は数年前から趣味で自転車(ロードレーサー)に乗っているのですが、ロードレーサーなどのスポーツ自転車は、フレーム、ホイール、変速機、ハンドル、サドルといったパーツを自由に組み合わせて自分好みの完成車にすることができます。各パーツともバラエティに富んでいますので、この組み合わせの幅が広いことも趣味としての魅力の一つです。

ロードレーサーに乗る人の多くは、速く走れるようになりたいものです。そのためには他のスポーツと同じように、練習して力をつけるのが王道ですが、一方で機材スポーツ特有の部分もあります。
自転車ないしは自転車パーツに関するスペック面がまさにそれで、「フレームがもう少し軽ければ」とか「ホイールの空気抵抗がもっと少なければ」といった思いに駆られてついつい財布の紐を緩めてしまいがちです。

自転車のパーツは大抵、同じメーカーの同じパーツでもいくつものグレードや種類が用意されています。大抵の人は予算と相談して理想と現実の折り合いをつけることになるのですが、費用対効果を勘案してより効果の期待できそうな組み合わせを限られた予算内で選択することができるとも言えます。 
自転車は軽いことが正義という背景のもと、各パーツはグラム単位で重さが示されており、パーツ交換で自分の自転車がどれくらい軽くなるのかが分かることも購買意欲をそそる一因になっています。

重さといった客観的な指標がある一方、同じようなスペックのパーツであっても、メーカーによって金額に開きがあります。
これはブランドの差と言えると思います。傾向として欧州のメーカーのパーツは高額なのですが、自転車レースの本場は欧州ですので、歴史やレースでの実績を踏まえるとそれも納得できます。
先ほど費用対効果と書きましたが、「効果」には、純粋に機能的な側面だけでなく所有欲を満たすといった側面もありますのでブランド価値を高めることも重要なのだと思います。

こういった特徴はなにも、ロードレーサーのような趣味性の強い分野に限った話だけではないと考えています。
弊社のようなパッケージソフトウェアの販売・導入・保守といったビジネスにおいても、お客様の求める効果に応じた製品やサービスを提供できるような取り組みを進めることが必要だと感じています。
その際には効果のほどをできるだけ客観的に示すことも重要でしょう。

業務ソフトウェアの分野で、所有欲を満たす”憧れのブランド”というのはなじまないかもしれませんが、実績を積み、信頼を高めることでブランドを確立することはできるはずですので、自分もその一端を担っているということを肝に銘じて日々の活動に取り組んでいきたいと思います。

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