2013.04.03

第169回 (B) ITエンジニアに求められるスキル【IT・情報システム支援】

株式会社インターネットディスクロージャー 取締役 開発事業部 部長 北田 基樹

前回のメルマガ執筆から早いもので1年が経とうとしています。『ビッグデータ』をテーマとして取り上げましたが、『ビッグデータ』というキーワードは現時点でも十分に魅力的なキーワードとして生き残っています。それでは5年後はどうなっているでしょう?

1998年、今から15年前に前職であるSI企業に入社した私が最初に関わったテーマが『Java』の検証でした。当時のバージョンは1.1で、まだ社内での利用実績はありません。社内でJavaに関わっていたのも2名です。同年12月に1.2(Java2)となり、一気に世の中に拡がっていきました。数ある言語の中でなぜJavaがこれだけ世の中に拡がっていったのでしょうか?その大きな要因はネットワークに強く、比較的簡単な言語だったからだと思います。今ではあたり前のWebアプリやオブジェクト指向とシンクロし、急速に勢力を拡大して行きました。 

話は変わって『クラウド』へ。今から7、8年前、現在のクラウドの考え方に近いサービスの企画に携わっていました。単なるサーバの箱貸しではなく、サービスとして必要な量を提供するというコンセプトです。要は仮想化技術を使ったサービスです。今ではあたり前に使われる技術ですが、その当時はまだまだエンドユーザ側での認知度は低く、一定の成果をあげるものの、私が関わっていた期間中にブレークするまでには至りませんでした。しかし、ここ数年で仮想化技術は企業内で認知され、そしてパブリックな世界にも急速に拡がってきました。1番の要因はコストだと思います。GoogleやAmazonのように自社の巨大サービスを支えるために開発された基盤を安価に提供する企業が現れたからだと思います。

さらに話は変わってSNSへ。私が最初にSNSと呼ばれるものを使うようになったのはmixiです。今ではFacebookもTwitterもLinkedinもやっていますし、ブログとホームページも持っています。昔は情報を発信するにはホームページを自分で作るしかありませんでしたが、今では誰でも簡単に情報発信できますし、発信された情報を収集することもできます。小学生の息子ですらネットから様々な情報を収集していますし、中学生の姪っ子は自分の趣味をネットで発信しています。15年前であれば天才少年ですが、今となっては3歳児でも音声検索しています。

タブレット端末についても書きたいのですが、話がかなり発散してきましたので、そろそろ本題に入りたいと思います。 
『Java』『クラウド』『SNS』と3つのキーワードを取り上げましたが、5年後どうなっているでしょう?私なりの推測はできますが、正直なところ当てる自信はありません。いずれのキーワードも基礎的な技術要素は相当前からあったもので、何かをきっかけにブレークしたにすぎません。その何かを当てるのが至難の業です。
このような環境下で働くITエンジニアに求められるスキルとはどのようなものなのでしょうか?
最近見たある記事では、今後のITエンジニアはマルチなスキルが要求されるとありました。たしかにこれだけいろいろな情報が溢れてくると、幅広く理解し、要素技術を組み合わせる能力を求められる機会も増えてきます。ビジネスの企画に近い位置にいるITエンジニアにとっては最も要求されるスキルかもしれません。しかし、実際にアプリケーションやインフラを開発するITエンジニアはキーワードを追いかけるだけでは通用しません。各キーワードがどのような背景で生まれたのかを理解し、どれか1つぐらいはどっぷりとはまる必要があると思います。運悪く情熱を注いだキーワードが5年後には消滅しているかもしれません。ただ、しっかりと根本を理解していればキーワードに流されることなく、ITエンジニアとして生き残れると思います。

『Java』『クラウド』『SNS』、そして『ビッグデータ』については5年後のメルマガで振り返ってみたいと思います。 

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