2013.05.01

第171回 (A) 囲碁の初段を目指して奮闘中 【ディーバ哲学】

管理会計事業本部 シニアマネージャー 泉澤 渉

きっかけは、ある経営者の強い推薦でした。織田信長、豊臣秀吉、そして徳川家康。天下に名を馳せた稀代の名将は、囲碁をたしなみ、大局観、戦略眼を身に着けたと言われており、古今東西多くの経営者や政治家、文化人の多くも愛してやまないそうです。

囲碁の得意な子どもは、右脳と左脳が活性化し、学業もきわめて優秀とのことです。これは・・・ということで、ものは試し、息子の5歳の子どもの日に、7路のミニ碁盤をプレゼントし、子ども用のマンガ教本で一緒にルールを覚えました。習い事として通いたいということで、6歳の誕生日を機に、週末に地元の碁会所、そして総本山の日本棋院に通うようになりました。

子どもが講義を受けている間、待っている親は手持ち無沙汰です。折角なので自分も・・・と、大人向け入門教室に参加しました。初対面の方々との手合せ、終始心臓をドキドキさせながら、何とか勝ちを積み上げ、「結構やれるかな」と、自信がつき始めました。午後は老若男女入り乱れてのフリー対局。小学1年生の男の子と対戦。9子のハンデを貰い、自信満々である1手を打った瞬間に「やったー!」と大喜びされました。私はその1手が失敗であることに気づきません。その後は、見るも無残に私の黒石は壊滅状態になりました。無用なプライドが後押しして、「負けました」の降参ができません。終局まで打ち続けたその結果は見るに絶えず、そこに横から見ていた息子の一言。「パパ、大負けしたの?」息子の手前、にこやかに、「うん、負けちゃった。強い子がたくさんいるね」と返しながらも、その晩は寝つけないほど悔しかったです。そんなこんなで、親子で年内初段を目指して囲碁を楽しんでいます。

ところで、そもそも何故、私があの1手を指した瞬間に男の子は「やったー」と叫び、私のその後の状況は壊滅したのでしょうか。

「定石」という言葉、お聞きになったことがあると思います。 4000年前に中国で囲碁が生まれ、今日まで歴戦の棋士がしのぎを削る中で生まれてきた最善手。

日々、新たな型が生み出されています。私は定石のうろ覚えで、肝心のところで欲張った1手を打ち、相手はその欲張りに対する報復技も含め、定石を覚えていたんですね。それは嬉しかったでしょう。「やったー」と声を上げる気持ちもわかります。ハマった側は悔しくてたまりませんが。

囲碁の変化のパターンは、単純計算で10の300乗と言われています。これは、全宇宙空間における恒星の数が10の22乗と考えられていることからも、想像のつかないスケールです。これはまさに、変化の時代に直面した現代の経営環境にもなぞらえることができるのではないでしょうか?

囲碁の世界で、数十年、数百年、数千年を超えて、人々の努力の上に日々積み重ねられる最善への「定石」。私たちディーバグループも、この予測困難な時代において、企業経営の最善手を導けるよう、経営情報活用の定石を日々研鑽し、十年、百年と貢献を続けられる存在でありたいと考えています。 

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