2013.07.10

第176回 (B) 情熱は足りているか【ディーバ哲学】

統合会計事業本部 統合会計事業部 マネージャー 嵯峨山 雅央

「情熱は足りているか」、これはサッカー日本代表の本田圭佑選手の言葉です。
彼のとことん自分と向き合う姿勢に、情熱に、何か感じるものはないでしょうか。
私は、「世の中を良くしたいんだよ」というある先輩の言葉とその時感じたことを思い出し、そして改めてしっかりと自分と向き合うことを意識するようになりました。

「世の中を良くしたいんだよ」

技術コンサルタントとして、強い現場志向の持ち主でありながら、管理職となり、いずれ現場にも戻りたいと話すこともあったとある先輩に、ある日私は「何のために働くのか、モチベーションは何か」と質問しました。
質問の意図は違うところにあったのですが、彼からは、一瞬の迷いもなく、「世の中を良くしたいんだよ」と、このような旨の答えが返ってきました。

彼は外資系ITベンダーに属し、出会った当時から管理職となり現場を離れ、それはもう本当に強烈な個性の、そしてエリートの技術者集団を纏める立場にありました。そして、そのメンバーを心から信頼し、正面から向き合い、その個性を最大限活かし、彼らのモチベーションを維持し、人の和、特に心のつながりを大切にしている、それまで出会ったことのないタイプの、熱意に溢れた、信頼できるマネージャでした。

しかし、組織として抱えている数字もあり、大きな組織を纏める気苦労もそれなりにあったため、技術者としての彼の元々の志向性も考えると、彼のモチベーションはどこにあるのか、管理者として生きていく事をどう考えているのか、当時私にとって直面する問題でもあったので、大いに興味を持つようになりました。

そこで、先の質問を投げかけました。「何のために働くのか、モチベーションは何か」と。もちろん、管理者としてのモチベーションは何か、という意図です。

「世の中を良くしたい」。これは就職や転職理由でも挙げられそうなありきたりな言葉かもしれません。しかし「世の中に貢献したい」とはまた違いますし、根底にそのような思いを持つ方は多いかもしれませんが、なかなか“世の中を”、と即答できるものでもないと私は思います。
”責任”を持って主体的に物事を進める覚悟、“世の中”を動かしていくという情熱、エネルギーが備わって初めて、本気で口にできる言葉だと思うのです。

はじめは冗談かと思ったのですが、彼の目には一点のくもりもなく、すぐに本気とわかりました。
その瞬間、本当に”ドキッ”としたのを今でも良く覚えています。その情熱に、そして大切なものを見失いかけていた自分に。
そして自身が思い悩む将来に、道が開けたような感覚を覚えました。

彼はその後、その実現手段として現場に戻ることを選び、さらに再び組織・会社として実現していくために今はまた管理職に戻っていると聞いています。もちろん、目の色は今も一切変わっていません。

私の現在の仕事に対する考え方や取り組み方、モチベーションは、この言葉に、正確にはこの方の清々しさすら感じる情熱や行動力に、少なからず影響を受けています。

「情熱は足りているか」

サッカー日本代表の本田圭佑選手の言葉が最近よくメディアに取り上げられています。
何かを成し遂げられなかったら、それは誰かのせいではなく、まずは自分の情熱が足りないことを責めるべきだと。

これを聞き、その先輩と、その言葉に気付かされたことを思い出し、改めて自身と向き合い、情熱もって、お客様の事業活動の一助となれるよう取り組んでいくことを心に誓いました。

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