2013.07.24

第177回 (A) XBRLの今【経営・会計最前線】

株式会社インターネットディスクロージャー 専務取締役 川西 幸子

今年、EDINETが新しくなることをご存知でしょうか?
この秋からまず大量保有報告書が全面的にXBRLで提出されるようになります。有価証券報告書や四半期報告書でもXBRLの利用範囲は大幅に拡大され、従来の財務諸表に加えて、セグメント情報などもXBRLで提出されることになります(実際に新しい形式で、有価証券報告書や四半期報告書が提出されるのは、早くても来年の3月以降になりそうですが)。
現在、新EDINETの実施に備えて「次世代EDINETの総合試験」が大規模に実施されています(7月10日現在)。事前に参加を希望した企業によるものですが、7月10日時点で500を超える企業が新しいルールに従って、テスト的にデータを提出しています。

現在のEDINETでは、XBRLの提出が求められている財務諸表についてはXBRLのみを提出し、HTMLは金融庁が作成していますが、次世代EDINETでは、XBRLとHTMLのハイブリッドな様式といえるインラインXBRLで書類全体を提出することになります。これは、なかなかに大きな変化で、提出者は戸惑わないかしらなどと思っておりましたが、総合試験の提出状況をみると、変化にすんなりと対応しているといえそうです(もちろん印刷会社のバックアップが大きいとは思いますが)。
EDINETは年を経るごとに進化していますが、XBRLは世界でも少しずつ普及してきています。
アメリカではSEC(Securities and Exchange Commission:証券取引委員会)が2009年から全面的に採用を開始し、財務諸表だけではなく注記の表もXBRL化して提出されています。アジアでも、すでに韓国のKOSDAQが、中国でも上海・シンセン取引所が採用しています。また、今年の秋からシンガポールに上場する企業6万社が財務諸表をXBRLで提出するというニュースや、UAEでもXBRLで提出が行われるというニュースが世界から届いています。

このように着々とXBRLデータの提出は広まっています。その半面、XBRLに関する教育や、XBRLの活用については、制度の普及ほどは進んでいないように感じられます。XBRLが複雑な仕様であるとか、誤りが多いとか、利用がすすまない状況にはいくつかの理由があるかとは思います。が、せっかく提出企業が労力をかけて作成しているデータですから、活用することで精度が上がり、それにより、また、利用価値が向上するという好循環に早く入れたらと思わずにはいられません。

MAIL MAGAZINE

メールマガジン

NEWS

ニュース

SEMINAR / EVENT

セミナー / イベント

セミナー/イベント一覧を見る

お問い合わせ