2013.10.30

第184回 (A) ビジネス環境における「種の起源」【ケース・スタディー】

コンサルティング事業本部 コンサルティングサービス1部 マネージャー 佐藤 直樹

ビジネスに関する名言は多数ありますが、「種の起源」の一節としてよく引用されるものに「強い者、賢い者が生き残ったわけではない。変化に対応した者が生き残ったのだ」という文言があります。
この言葉は、厳密には原文の抜粋ではなく、原文の要約文として流布したもののようですが、本質を突いていると思います。

ビジネス環境の変化という点で「種の起源」に関連する話題で言えば、従来型の携帯電話はガラケー(ガラパゴス携帯)と言われ今はスマホが主流になっていますし、それに伴って供給メーカーも大きく変わりました。
ディーバにおいても、7・8年ほど前まではシステム導入案件の多くが制度連結決算効率化目的でしたが、最近ではグループ会計情報の一元化や、製品別の連結収益管理、連結予算編成といった、いわゆるグループ経営管理(管理会計)に関する案件が増加傾向にあります。
そのような変化の真っ只中で、私自身も日々お客様対応を行っていますが、「環境が変化し複雑化したらその環境への対応能力を磨く必要はあるが、システム導入プロジェクトを成功に導くための基本は何ら変わらない」ということを実感しています。

・お客様固有の業務フロー/処理が存在することが多いため、システム構築時にはその固有事情を汲み取って構築することが必要。結果として、システム構造が複雑になる。
・このような固有の事情があるため、管理会計について従来はExcelやAccessで対応していたケースも多いが、手作業での数字集計に苦労していた分、システム導入時の期待度が高い。
・お客様側の担当部署が経理部だけでなく、経営企画室/業務管理部/総務部など多数の部署にまたがった対応が必要となる。結果として、意見のとりまとめや合意形成といったコミュニケーションコストがかさむ。

最近、私自身が参加させていただいた幾つかのプロジェクトも、どれも上記の特徴と同様、システムへの要求も複雑で、また参加者が多く、システム導入への期待度が高かったために、システム構想や要件定義段階では様々な意見が寄せられました。そのため、合意形成には大変苦戦しました。
しかしながら、そのような苦労を終わってから振り返ってみると、「どんなに複雑な事情が絡まりあっていたとしても、全体を見渡して整理をすることで、課題が1つ1つクリアされてプロジェクトが円滑に進み始めた」という実感があります。

ディーバのビジネス領域は、創立後15年ほど経て制度連結から管理会計まで拡がり始めていますが、今後もさらなる未開拓の領域へ拡がっていくと思われます。その時はこれまでのプロジェクトの教訓を活かし、目の前の環境変化を的確にとらえ、基本に立ち返って乗り越えて行きたいと考えています。

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