2014.03.12

第193回 (A) 「勝ち」にこだわるから価値がある 【ディーバ哲学】

プロダクト事業本部 連結会計システム開発部 マネージャー 一瀬 督雄

ソチオリンピックも無事に終わり、スポーツに盛り上がった今年の冬ですが、皆様の印象に残ったことは何でしょうか?
私が一番印象に残ったのは金メダルを取った羽生選手でした。私はフィギュアスケートにはあまり詳しくないので、彼のことを知ったのは、ここ最近のことですが、インタビューを見ていると、弱冠19歳には見えないほどの落ち着きとポジティブ思考の持ち主であることに驚かされます。そんな彼の言葉で心に刺さったものが、「自分って、こんなにできないんだ」という自虐的フレーズでした。できないことを自覚しながらも、何故か自信に溢れた表情と話し方は、まるでできないことが分かって、とても嬉しそうな印象でした。そのほかにも「トラブルだって良いきっかけになるんですよ」など、ほんとうにポジティブな発言が多く、それがまた彼の人気の秘密なのかも知れません。そんな名言の多い彼の座右の銘をぜひ聞いてみたいものです。

座右の銘というほどではないですが、私は常日頃から、「勝って兜の緒を締めよ」という言葉を小さい頃から心に刻んでいます。この言葉だけを聞くと、勝った時のことだけを示しているように思えますが、私の中では、「勝って、そして兜の緒を締めよ」と解釈し、「勝つ」ことも目標に捉え、勝つために何が必要かを考え、予測し、努力し、その後も気を緩めないで継続していくという解釈をしています。勝負事が好きなこともあり、常に何事も真剣勝負だと捉え、勝てれば勝因を、負ければ敗因を自問自答することを心掛けています。

もちろん私の携わる普段の開発業務においても同様です。日常業務に勝ち負けなどあるのか?と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、小さなことでも何でも構わないと思います。
想定通りの処理結果となった、想定通りの結論に導けた、想定通りの処理速度が出せた、想定通りの期間で対応ができた、など自分の想定通りに物事を運べれば、結果を予想できたという点で、それは小さな「勝ち」だと思っています。その小さな「勝ち」を積み重ねることで、「価値」へと変わり、やがて大きな付加価値へとつながるわけです。聖書に「困難は忍耐を生み出し、忍耐は練達を生み出し、練達は希望を生み出す」という有名な言葉ありますが、何か相通じるものがある気がします。

ただし、油断してはならないのが「その後」です。物事がうまく運べば、必ずそこに心の隙間や緩みが生まれ、それが正常な判断を阻止してきます。うまく行き過ぎた分、逆にどこかに歪が生じるのではないか、どこかにしわ寄せがきているのではないか、想定外のことは必ず起こる、そんな風に考え、慎重過ぎるくらいの気持ちで臨むようにし、決して自信過剰や傲慢にならないよう心掛けています。
最近の事例では、こういうことがありました。現在、弊社が開発を進めている内容の一つとして、連結決算の本質である資本連結についての、IFRS及び、我が国の会計制度に対する処理方法の見直しがあります。その検討の過程で、平成27年4月1日以降から適用される我が国の制度改正における公開草案の解釈に当たり、実務上煩雑であることや、システム対応が困難であることが明白な事項がありました。(内容は専門的なため、詳細は割愛させて頂きます。)

私どもの議論の中で、対応方法を検討しつつも、おそらく実務指針ではこの対応は撤廃されるであろうと予測していたところ、案の定、公開された実務指針ではその対応が撤廃され、ひとまず安堵しているところです。これもまた予測どおりの結果となったのは小さなことですが、大きな勝利だと思っています。ただ、そのような解釈や見解もあり得るという経験を得られたことは、「その後」に気を緩めないための大きな布石となってくれそうです。
また、製品開発全体を通しても同様に、製品を無事にリリースできたらそれで終わりではなく、「その後」のこと、つまり、その製品を如何にお客様に満足して長く使っていただけるかを考えて、そのためのサポートや情報提供も開発の業務だと捉えています。
そう考えると、お客様にご満足いただけたその時が本当の勝利だと言えます。そして「その後」も継続して満足していただくために、気を緩めることなく対応し続けることが、私にとっての「勝って兜の緒を締めよ」の本質だと言えます。

最後に、より多くのお客様に安心して、末永く使って頂けるよう皆様から多くのノウハウをいただき、決して気を緩めることなく引き続き製品開発に邁進してまいります。

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