2014.03.12

第193回 (B) 必修となるプログラミング授業【ケース・スタディ】

統合会計事業本部 マネージャー 小林 達

今年、関東甲信地方を中心として、歴史的な大雪に見舞われた直後にGoogle社とHONDA社が提供を開始した、道路通行実績(※1)をご存知でしょうか。これはカーナビの通行実績を自動的にGoogleマップに反映し、どの道が通行可能かを把握できるようにするためのサービスであり、山梨県を中心とした大雪から週を明けて2/17にリリースされました。

週末を含んでもわずか数日で、サービス開始までこぎつけるのは相当な努力があったと想像しますが、このことは同時に実現するための技術や情報が既に整っていたことを意味します。複数のシステムを連携し、有用な情報に加工し、端末ごとに表現していくことが、より少人数で素早くできるようになってきました。
昨年、人材の募集要項に書かれる肩書きとしてフルスタック・エンジニア(Full-stack Engineer)という米国発の言葉が日本においても流行っています。”フルスタック”とは要は”何でもできる”なのですが、それだけプログラマーに求められる役割が大きくなっていると共に、プログラマー自身が実現できる領域が広がってきていることが背景にあります。クラウドに象徴されるように、今やインフラはプログラムで制御でき、プログラマーにとって苦手なUI(User Interface)も標準化されたライブラリを利用することで克服されています。この傾向は更に進んでいき、近い将来、より少人数のプログラマー、または、プログラミングのスキルを得た少人数のメンバーのみで、Excelのファイルをつくるような感覚で大規模なシステムを作り上げていくことも可能かもしれません。

最近のガートナー社によるエンタープライズ・アプリケーションに関する展望(※2)の発表にもあるとおり、”これまでよりも一層の「スピード」と「割り切り」”が求められてくることは既定の流れになりつつあり、私達も業界の一端を担うものとしてこれらの展望を重く受け止めています。
一方、近年の学習指導要綱(※3)によって日本の中学校におけるプログラミングの授業が必須となったようです。
また、Code.org (※4)の運動にもあるとおり、欧米においてもプログラミング授業必修化の動きが強まっています。
プログラミングは、論理的思考を持ちながら自分の発想力を具現化する力を身に付けることに大いに役立つと言われています。

これらの動きとともに、オンライン上で無料でプログラミングを学べる環境も増えてきました。Coursera(※5)のようなオンラインの大学の1講座であったり、専門のCodacademy(※6)などは有名ですし、日本でもCodeStudy(※7)CODEPREP(※8)などがあり、また、子供向けには MIT のScratch (※9) が有名です。

かつて、私が中学生の頃にはちょうど家庭科が必須になったと記憶しているのですが、近い将来には皆がプログラミングの素養を得ているかもしれません。この週末に、これらのサイトをちらっと(お子さんがいらっしゃれば是非ご一緒に)ご覧になられるのはいかがでしょうか。

さて、私達が開発している統合会計システムDivaSystem GEXSUSですが、現在、多様な情報をより迅速により柔軟に収集・加工できるようにするために、基盤部分の刷新に取り組んでいます。堅固な製品基盤で品質を保ちつつ、その上で価値にフォーカスしながら、プログラミングの柔軟性を失わずに導入時に設定・開発できることが目標です。より迅速に、しかし、割りきらなければいけない部分を最小限にしながら価値を最大限に提供できる製品を目指してまいります。

※1 http://www.premium-club.jp/saigai/koushin/
※2 http://www.gartner.co.jp/press/html/pr20140220-01.html
※3 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/chu/gika.htm
※4 http://code.org/
※5 https://www.coursera.org/
※6 http://www.codecademy.com/
※7 http://jeek.jp/study/exp
※8 http://codeprep.jp/
※9 http://scratch.mit.edu/

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