2006.06.30

第2回 四半期決算 -「四半期単位積上げ方式」の実践

公認会計士 斎藤 和宣

前回は四半期連結決算の方法に「四半期単位積上げ方式」と「累計差額方式」があることをご説明しましたが、”経済的実態”を表現する「四半期単位積上げ方式」をどのように実践することができるのか、この点について今回ご説明していきます。

まず3ヵ月間の連結処理を行うにあたっての障害として以下の点が考えられます。

1)基礎データとなる各社データを3ヶ月間の財務情報として提出してもらうことができるか。
2)現行連結システムで3ヶ月間の連結処理を行うことができるのか。

上記の課題に対して、
A)各社からの財務情報は従来どおり期首からの累計情報を提供してもらいながら、
B)連結システム上で3ヶ月間情報として連結処理を行い、期首からの累計連結財務諸表もシステムで作成すること

ディーバ社がご提供するDivaSystemではこれが実現できます。

3月決算会社の第2四半期決算を例にすると、各グループ会社が報告する損益計算書は従来どおり4月から9月までの期首からの累計損益計算書となります。親会社ではこの6ヶ月損益計算書から第1四半期に報告された3ヶ月損益計算書を差し引いて、第2四半期の3ヶ月損益計算書を作成します。次に第2四半期の3ヶ月損益計算書を使用して換算、内部取引消去、投資資本消去など第2四半期3ヶ月間にかかる連結仕訳を起票して連結決算を行うことになります。この一連の処理をDivaSystemでは自動で処理しています。もちろんこの時の開始仕訳は第1四半期決算より繰り越すことになり、キャッシュフロー計算書も第1四半期期末(第2四半期期首)からのキャッシュの増減として作成されることになります。

こう考えてみると、基礎データを報告する各グループ会社に対して報告内容を変更してもらうという負荷をかけることなく「四半期単位積上げ方式」を実践できますので、移行にあたってのハードルは高くないといえます。このテーマは単なる連結決算のテクニックでなく、在外会社を多く抱える会社においては経営を変えることになりますから、ぜひ取り組んで欲しいと思っています。

MAIL MAGAZINE

メールマガジン

NEWS

ニュース

SEMINAR / EVENT

セミナー / イベント

セミナー/イベント一覧を見る

お問い合わせ