2014.10.30

第209回 (B) 1年に2回の運動会 【プロジェクトマネジメント】

コンサルティング事業本部 管理会計事業部 公認会計士 堀 哲也

スポーツの秋ということで「秋=運動会シーズン」と思ってしまう世代なのですが、最近の小中学校の運動会は春開催に移行しているところが多いようです。
私の住んでいる地域の公立の小中学校の運動会は、数年前から春開催に移行したようです。ただ、幼稚園や保育園の運動会は秋のままなので、両方に子供がいる家庭だと、1年に2回運動会があることになります。 
運動会といえば秋という認識で育った私にとっては、「春開催の運動会」に違和感があったので、春開催・秋開催のそれぞれの理由を整理してみると以下のような感じになりました。

【春開催の理由】
①近年の猛烈な暑さを考慮した熱中症対策
②台風による雨天順延リスク
③文化祭等とのイベントの分散
④受験勉強に差障らないよう配慮

【秋開催の理由】
①入学したての1年生はもちろん、進級した上級生もクラス替えしたばかりでまとまりがない。
②組体操などの集団演技は、クラスがまとまり切れない時期ではどうしても完全な演技を教えることは難しい。
③従来からの慣習(前年度からのスケジュールの整合性)

並べてみると、意外に春開催のほうが理由としてもっともな感じがします。
特に春開催の理由①、②に関しては近年の気象条件を考えると非常に合理的な理由だと思われます。今年は週末に台風が近づくことが多かったので、②の理由を痛感した方も多いかと思います。
また、個人的には秋開催の理由①、②はあまり理由になっていない感じがします。運動会を通じてクラスのまとまりを作ればいいのであり、完璧な演技をすることは目的ではないはずです。
体を動かしながらのコミュニケーションは、最初の相互理解を深める手段として非常に有用なので、「春の運動会を通じてコミュニケーションを深める」という風にとらえればいいのでは?と思います。

なお、運動会の目的を学習指導要領でどのように記載されているかを確認してみたところ、「学校運動会の目的は、協力・調和・連帯感・団結力などを養う点にある」とされていて、春開催/秋開催に指定は特になく、実施時期については各学校の裁量で判断できるようです。
こうやって理由、目的を整理してみると、小中学校の運動会は春開催のほうが合理的なのでは? と思うに至りました。
(ただ、幼稚園の運動会を春にやったら収拾がつかないのも想像できるので、幼稚園の運動会が秋になるのは致し方のないところだと思います。)

連結経営や連結決算の世界においても、「理由や目的を考えれば、スケジュール(段取りや実施時期)を組みなおすべき」というような状況が多々あるかと思います。会社としての中期経営計画、年間計画、月次決算等においても「運動会は秋開催」というような固定概念にとらわれず、状況、目的を整理して、「ベストなスケジュールは何か」を考えてみてはいかがでしょうか。

MAIL MAGAZINE

メールマガジン

NEWS

ニュース

SEMINAR / EVENT

セミナー / イベント

セミナー/イベント一覧を見る

お問い合わせ