2015.01.28

第215回 3Dプリンターが経理業務を変える? 【ものづくりの視点】

コンサルティング事業本部 事業推進室 尾上 徹

今年1月5日にデアゴスティーニ・ジャパンから「週間マイ3Dプリンター」という、毎号付いてくるパーツを少しずつ組み立て、完成した3Dプリンターでオリジナル作品を作って楽しむという画期的な週間マガジンが発売されました。
3Dプリンターは、今までものづくりでの役割分担、デザインと製造でそれぞれ専門家が必要だったものが製造に関する技術力や人手に依存せず、個人のデザイナーが自分の思い通りにものづくりができることにあり、21世紀の産業革命をもたらすのではと言われています。

子供のころにガンプラの改造をイメージしながら、形にできず悔しい思いをしていた筆者にとって、夢のような機械ですぐに定期購読をしようとした瞬間、怒った妻の顔が思い浮かび衝動買いを思いとどまりました。家庭内申請をするため、機能や価格など様々調べた結果(結局申請は却下されました。)3Dプリンターはそれ単独で成り立っているものではなく、インターネット上の無償のデザインソースや操作ノウハウ等の情報があることによって、価値を生み出せる状況になっているのであって、インターネット上の無償デザインソース等の情報がなければ、一定の職人技が必要なので価値は半減してしまうように思われました。

「週間マイ3Dプリンター」は、この3Dプリンターとデザインソースや操作ノウハウ等の情報をパッケージ化した商品となり価値となるのですが、経理業務においても「週間マイ3Dプリンター」のような経理業務における21世紀型産業革命が必要だと考えています。

経理部門に求められる役割として、近づくIFRS対応のため業務量が増えると予想されるのに対して、グローバル化によるガバナンス強化の必要性を背景として経理業務能力のある人材を海外拠点等各所に配置する必要性が高まっています。
このため、決算効率化の話が出てくるのですが、DivaSystemの有効利用というレベルに留まらず、人材育成やローテーションを加味した決算効率化を検討する必要性が高まっています。
今まで人材育成・ローテーションができる業務設計や人材配置計画となっていない場合が多く、連結決算などは職人といわれるベテランの方が担当されていて業務を何とか回しているという状態が多く見られます。このような職人の方の特徴として、経理業務の知識があるだけでなく、ExcelマクロやAccessが操作できるなどシステム的な素養もあり、かつ真面目でハードワーカーという素晴らしい人材です。

自分で何でもできてしまうことや時間がないことから、暗黙知で仕事をしていたり、人が見ても分からない資料しか残っていないことが多く、業務がブラックボックス化されて、他に引き継ぐこともできず、人を育てる余裕もありません。ベテランの方も他の部署などで新たなスキルを得ることができず、会社としても個人としても最適でない状態にも陥りがちです。
今こそ、経理業務の3Dプリンターによって、職人レベルの人材がいなくても決算数値という経理業務における成果物が作成できる体制にしなければ経理部門の役割が果たせないのではないでしょうか?
経理業務における3Dプリンターは単なるソフトウェアではなく、業務デザインテンプレートや利用ノウハウも含まれていなくてはなりません。
もちろん、DivaSystemなどのシステムによる効率化もありますが、職人技ができるがゆえに必要以上に複雑な処理をしていたり、過去の決算資料の理解を通じて業務知識を得られる仕組みとなっていなかったりと、思い切って業務デザインを再デザインし業務プロセスを再構築することによって人材育成とローテーションを前提とした決算業務の効率化が可能だと考えています。

DIVAでは、多くのDivaSystem導入経験・コンサルティング経験から、経理業務を他部署との調整や会計的な判断を必要とするコア業務と、仕訳登録や資料等作成といった非コア業務に分けて、非コア業務を単に効率化するだけでなく非コア業務を経験することで担当業務スキルを身につけコア業務を実施できる人材とすることができる仕組みづくり(定期的なローテーションができる体制作りを含む)をサポートしています。

※DIVAの導入事例一覧は、こちらから入手できます。

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