2015.06.24

第227回 (B) 子供のウソ

アウトソーシング事業本部 マネージャー 河村 徹也

先日、子供が通っている塾の先生と面談があるということで、妻と一緒に行きました。
そこで、ふとした会話の中からうちの子供が宿題をやっていないことに気づきました。当初から1日3枚ずつの課題があり、それらは毎日こなしていたのですが、1ヶ月前から追加の宿題が出ていたようで、それは親には知らされていませんでした。
子供が得意な科目だったこと、既存の宿題はきちんと提出していたことから、先生も提出は強要せず、信頼ベースで「やった?」と確認し、子供も「やった。」と答えていたようです。
家に帰って聞いてみると、怒られるのを察したようで「ごめんなさい。」と先に言ってきましたが、当然、許されるはずもなくカミナリを落とされ、子供はすぐに1ヶ月分の宿題をやらされるはめになり、せっかくの土・日を全て宿題のために潰しました。最初の2-3回はきちんとやっていましたが、誰からのチェックがないとわかり、バレないと思いやらなかったようです。

私も子供の頃、同じような目にあったことを覚えていますが、怒った後しばらくして、以前にある会社であった同じような話を思い出しました。

Aさんは、新規の顧客から数十億円というプロジェクトを新規に受注しました。株主から会社の成長へのプレッシャーもあり、Aさんに対してはその会社の社長でさえも気を遣うようになりました。さらに、その事業はM&Aにより取得された会社をベースとした新規の事業領域だったため、Aさんとその部下以外には詳しくわかる人がいませんでした。
Aさんの描く事業計画はバラ色とは言わないまでも、きちんと利益が残る計画ではありましたが、実際にプロジェクトが始まってみると予期しなかった費用が多くかかりました。Aさんはその都度、事業計画をリバイスし、費用に見合った収益計画を作り上げました。度重なる変更に疑いを持ち始めた人も社内にいましたが、社長の信任は篤く、変更された事業計画が問題になることはありませんでした。
さらに、Aさんのうまかったところは、お客様と関係を築き、お客様にも口裏を合わせてもらっていたところでした。お客様としても、口裏を合わせてプロジェクトが円滑に進むならと協力したようです。それでも状況はどんどん悪くなり、進捗率の改ざんや文書偽造などにも手を出しましたが、最終的には表面化。プロジェクトは完了しましたが、結局、そのプロジェクトでは十数億円の赤字に終わりました。

私の子供の話と規模は全く違いますが、最初はうまく行っている→信頼して任される→誰からの目も届かなくなる→ブラックボックス化される→誰も変化に気づかない。という流れは一緒ではないかと思います。私の子供の場合は、面接というチェック機能が働いたため気づきましたが、面接がなければ全く気付かず、時間が経ってから気づいた時には取り戻せなくなっていたのではないでしょうか。

ちなみに、さきほどのプロジェクトは海外でのプロジェクトですが、現地にチェック機能があれば、確実に気付いたと思われる兆候があったことは、後の現地でのヒアリングで明らかになっています。
ディーバのアウトソーシング事業部では、連結決算や開示のアウトソーシングだけでなく、経理などの単体の日常業務についてのアウトソーシングも行っています。国内はもちろん、海外拠点のアウトソーシングでは、弊社と提携先の現地会計事務所が請求書のチェックや記帳代行~税務申告、連結科目への組み替えまで一貫して行います。海外拠点のチェック機能を強化するという意味でも、ご利用してみてはいかがでしょうか。

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