2015.07.22

第229回 (A) “毛ばり(?)” 

コンサルティングサービス本部 管理会計事業部 シニアマネージャー 齋木 勝

まるでゴミのようだ・・・市販の「毛ばり」を買うのがもったいないと思い始めたため、ネットや書籍で情報を集めて専用の道具とマテリアル(鳥の羽など)を買い揃え、初めて自作した「毛ばり」を見たときの率直な感想はこのようなものでした。

渓流釣りを趣味に始めました。渓流釣りは渓流に生息するイワナやヤマメ、ニジマスなどのマス類の魚を狙うのですが、これらの魚は、水中を流れる虫の幼虫や、空中を飛んでいる虫が水面に落ちたところを狙って待ち構えています。 このような魚の生態を逆手にとって、竿を巧みに操作して頭上で前後にくるくると回しつつ、距離とタイミング、落下スピードなどをコントロールしながら狙ったところに狙った状態で「毛ばり」という疑似餌を落とすことで捕食行動を誘発します。「毛ばり」は、釣り針に鳥の羽などを結び付けて虫に似せて作られています。

さて、渓流では川幅が狭く、樹木も生い茂っていますので、頭上でクルクルと回している毛ばりが木の枝に引っ掛かりロストしてしまうことも多いです。 市販の毛ばりは1つ200円~400円程度ですが一日に5つロストしてしまうとそれだけで1,000円~2,000円の出費となります。毎週末釣りに行くと、1ヶ月に1万円。交通費も合わせると結構大きな出費になってきます。もったいないです。 毛ばりを利用した釣りは自分で毛ばりを作るとこから楽しみが始まるとも言われています。 作るための情報や道具は十分に揃っています。

そうであれば作らない理由はありません。

道具を揃えて、かっこいい毛ばりを選んでその作り方とにらめっこしつつ、毛ばり制作に着手するものの、もともとの動機が倹約だったために、できる限り安い道具と安いマテリアルを買ったばかりにとても精度が悪く、なかなかうまく作れません。マテリアルも安いものは使えるところがほとんどなく、完全なる無駄遣いとなってしまいました。 結局、価格が高めの道具一式と高めのマテリアルを買い揃えて再チャレンジしたものの、見た目はまるで、セーターの毛玉のようなゴミ。それからも何個か作り、ましにはなりましたが、市販品の美しい仕上がりとは雲泥の差で、この虫ではない何かを魚が喰いつくどうか、はなはだ疑問です。 しかしやはり自分で作ったもので釣ることを想像するのはとても楽しいもので、さっそく週末の早朝から渓流に向かいました。

不安と期待混じりに、「毛ばり」を水面めがけて投げ込みます。

場所を変え、着水の仕方を変え、手を変え品を変えて何度も毛ばりを投げ込みますが一向に釣れません。 そもそも毛ばりを使った釣りを始めて経験が少ないこともあり、もともとそんなには釣れません。 この状況ではいろいろと疑心暗鬼に苛まれます。

やはり毛ばりが悪いのか
腕が悪いのか
そもそも魚がいないのではないか・・・

この中でも特に厳しいのが毛ばりに対する不信感です。 魚がいないところで勝負していた場合は場所を変えれば解決します。 しかし毛ばりがダメということはエサが付いていない状態に等しく、何をやっても釣れるはずがないということになってしまいます。いくら努力してもエサがなければ絶対に釣れません。 釣りの目的は竿を振ることではなく、魚を釣ることですので、エサがない状態で竿をいくら振っても仕方ありません。

道具(上の例では毛ばり)を使って目的を達成するにあたっては、その道具に対する信頼感がとても重要です。信頼できる道具があってこそ、目的に向かって努力したり工夫を凝らして邁進することができます。 逆にこの初期の自作毛ばりのように、この道具では今やっていることが徒労に終わるのではないか、間違った結果になるのではないか、そもそも意味がないのではないかという疑心暗鬼や不信感があっては、目的に向かって邁進することは難しくなってきます。

DivaSystem SMDの製品開発を担当する立場として、『DIVAのSMDであれば自分たちのやりたい経営管理ができる!』と信頼され続ける製品を、どこよりも早くお客様ニーズを取り込んでご提供して参りたいと思います。

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