2015.10.14

第236回 (A) 連結中心になり15年が経ちました。皆様の会社の連結はいかがでしょうか?

コンサルティングサービス本部 管理会計事業部長 公認会計士 岩佐 泰次

当社は1997年の創業以来、各社の連結ニーズの高まりに応えていく形で成長してきました。この間“連結”の位置づけも時代と共に大きく変化してきています。多少乱暴ですが、大きく分けると3段階ぐらいのステージを感じています。

最初は、開示制度に対応するための“開示義務としての連結”です。これは会計ビッグバンに1つである連結会計、連結中心への開示が1999年に開始されたことに伴う、レギュレーションへの対応です。
次いで、不正防止の観点から連結ニーズともいえる、“統制のための連結”です。エンロン事件を機に、2000年代前半に日本でも内部統制対応のために、システム統制の側面から連結会計システムが驚くほど普及することとなりました。

最後は、グローバルな事業展開に対応するための経営管理の強化とし、“CPM(*1)としての連結”です。リーマンショック以降、これまでの早期化、統制に加え、事業パフォーマンスを強化する目的で、2010年ごろから連結経営管理テーマのプロジェクトが大幅に増えてきています。

と書いていくと、各社順調に、決算早期化、内部統制、事業パフォーマンス強化と、連結ベースの課題を解決しているように見えますが、残念ながらそうは簡単にいかない、という方が実情かもしれません。依然として、連結決算早期化のためのプロジェクトの勢いは衰えることを知らず、統制面では、特にガバナンス・コンプライアンスといった要素を加えながらより根深い課題へと深化しているように感じます。連結での事業パフォーマンスという観点では、実情は、手を付けられていない会社の方が圧倒的に多く、投資申請時には将来を展望するものの、そこまで到達できずにプロジェクトを終える、ということをよくお聞きします。

このような複数目的の達成が必要なことに加え、その目的から関与する部署も多岐にわたってきます。以前のような経理部のみのプロジェクトということはむしろ珍しく、経営者の関与はもちろん、経営企画や事業企画、情報システム、海外法人を巻き込む一大プロジェクトとなることが多く、プロジェクト運営や関係部署の巻き込み・浸透といった要素も非常に重要になってきています。

更に、我々のようなベンダーに要求されるソリューションについても、多面的で統合的なソリューションを単なるシステム開発のみならず業務コンサルティングサービスも併せて提供してほしいという期待へと広がってきています。時代の要請に対し、我々自身が終わりなき変化に対応し続けられるかが問われています。

*1:Corporate Performance Managementの略

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