2016.06.15

第254回 (A) ピピッとコンソリ!?

コンサルティングサービス本部 コンサルティングサポート室 マネージャー 米本 貴

10年前、まだ一領域の担当としてシステムを導入していた私はお客様側のプロジェクト責任者と直接対話をする機会があり、その時に言われた言葉・光景が鮮明に頭の中に焼き付いています。
「ボタン1つで月次を締められるシステムを作ってくれ。」

この記事を読んでいらっしゃる方の中には、連結の数字を作る過程で魂を込められている方もいらっしゃるかもしれません。そのような方に対しては失礼にあたるかもしれませんが、お客様のこの言葉は「システムはどうあるべきか」を考えたことのなかった当時の私にとって衝撃的でした。誰もが当たり前のように考えるシステムの究極形なのかもしれませんが、お客様の要件を確認しながら個別の細かい設定調整を施し、業務フローに整理した処理の単位で1つ1つの機能を構築する私は“システムリプレイス”という枠の中で部分最適にこだわる仕事をしているだけで、このような発想を持ってなかったのです。今振り返ってみると、BPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング:業務の「あるべき姿」を考えながらビジネスプロセスを分析し最適化する手法)を意識して仕事をするターニングポイントはこの出来事だったのだと思います。

残念ながら、弊社の製品DivaSystemはまだ1クリックで連結財務諸表が出力される域にまで達していません。確実のその姿に近づいてきてはいますが、連結消去仕訳等のどうしても人が判断して修正する処理があり、すべての処理が自動で完了する仕組みになるまではあと5年、いや10年かかるかもしれません。しかし昨今、AI(Artificial Intelligence:人工知能)が日進月歩の成長を続け、様々なシステム・商品に組み込まれてきていますので、もしかしたらより近い将来にはDivaSystemにもAIが搭載され、初月は人が時間を投じて行った作業をシステムが学習し、翌月から“ボタン1つ”で処理が完了するようになるかもと思うとワクワクしてきます。なんと言っても、話しかけるだけでその指示に沿った処理をしてくれるスマートフォンを誰もが手に取り、また服を洗うだけでなく自動で折り畳んでくれる洗濯機まで世に出る時代になったのですから。

DivaSystemにも親会社の連結決算担当者の判断作業を極小化する機能等があります。例えば、DivaSystem NRN(ニューロン)。グループ会社がそれぞれ入力した内部取引の内容をグループ会社同士がWeb上でお互いに照合し、差異について直接連絡・調整することができるため、連結決算のプロセスが飛躍的に効率化されます。さらに「照合コード」で取引明細での突合を行うことにより、勘定科目レベルよりも詳細な照合を可能にすることができます。グループ会社の方々の頭を使い、集中処理を分散化させているというのが正確な捉え方かもしれませんが、親会社の連結決算担当者の方から見たら“ボタン1つ”的と言えるかもしれません。

このように、DivaSystemには皆様がご存じのない機能があるかもしれませんので、連結決算処理を行う過程で「こういうこと、できない?」という想いが頭をよぎったら、我々までその疑問をぶつけてみてください。もしもその機能が存在していなくても、その期待に応えるべく弊社が新たな機能として開発し、もしかしたら、皆様が新しい機能の名付け親になっているかもしれません。

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