2016.08.08

第258回 (B) ロードバイクにみる経営の科学

プロダクトソリューション事業本部 管理会計事業部
コンサルティング部 部長 小池 亮

近年ロードバイクに乗る人が増えていますが私も数年前に乗り始めました。ほぼ毎週末数十キロ、長いときには100キロ以上走りますが、回数を重ねるほど「より速く、より遠くへ」という欲求が膨らんでいきます。「速くなるために」とは言わず、安全面や経済面でのメリットを家族にアピールしながらいろいろな機材購入の出費を重ねるわけですが、当然ながらこれだけで速くなることはありません。

速くなるためにもっとも肝心なのはエンジンです。より高い「出力(ワット数)」を出せば速く走ることができますから、いかに高出力を維持できるか重要です。出力はペダルを踏む「トルク」と「回転数(ケイデンス)」という因子に分解されるのでこういったKPIもモニタリングする必要があります。内部環境(筋力・持久力・体重等)や外部環境(空気抵抗、道路の斜度)に応じてより高い出力を維持できる組み合わせを探し続けないといけません。ただ、がむしゃらに体力をつければよいという訳でもないのです。

出力を直接測れれば簡単に成長を把握できるのですが、高価なパワーメーターには手が出ない私は室内トレーニングで使用するローラー台という器具を使ったりします。これにより、空気抵抗、振動、負荷といったパラメータを固定化できるわけです。

これでめでたしめでたし、退屈極まりないローラー台トレーニングをやり続けて高出力を維持できる体を作れば速くなるはずです。が、(もちろん効果はあるものの)実際はなかなか思うようにいきません。実走の世界では、路面の凹凸、風圧の強さ・方向、斜度など固定化していたパラメータが一気に解放され、うまく出力が出せなかったりするのです。要するに当たり前の帰結ですが、これだけやればOKということはないのです。

経営の世界においても、日常的に多種多様かつ大小さまざまなノイズが発生しています。経営の世界のパラメータの多様性は自転車の比ではありませんが、こういったパラメータをデータとして捉え、分析し、有意な示唆が得られれば、最大出力(業績)を出すために、組織という体躯を適切に反応させることができるようになるはずです。

我々が提供する経営管理ソリューションは、端的に言えば製品/顧客/チャネルといった多軸の収益性を把握することができます。つまり何が全社の業績に影響を及ぼしたのかという「What」を特定することができるわけです。今後はさらにその先、なぜその製品の利益が増加したのか、なぜその販促が奏功したのかといった「Why」を特定できるようなソリューションを目指しております。そう遠くない日にご紹介したいと思っておりますので何卒よろしくお願いいたします。

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