2016.08.24

第259回 (A) 基準変更対応はオリンピック代表クラスの選手でもひと苦労

プロダクトソリューション事業本部 連結会計事業部 連結会計コンサルティング1部
シニアマネージャー 吉橋 誠司

夏真っ盛り、様々なメディアで連日、日本代表選手の活躍が報じられており、寝不足の毎日を過ごされた方も多かったのではないでしょうか。かくいう私も卓球選手の活躍に一喜一憂する毎日でした。この記事の配信予定は8月24日だそうでオリンピックも閉会後となりますが、さて、日本は何個のメダルを獲得できたでしょうか。

男女とも大健闘している卓球も最近は随分とメジャーになってきて、ルールをご存知の方も多いと思います。そのルールや道具も年々変化しており、昔とはだいぶ様変わりしました。
解りやすいところでは、2001年に1セットが21点制(サーブは5本交代)から11点制(同、2本交代)に変わったことでしょうか。これによって試合にメリハリがつき、大差がついて途中でだれてしまう試合も減るなどして、観ている側にとっても面白くなったそうです。確かに今回の女子団体戦準決勝もフルセット、接戦となり、残念ながら敗退してしまいましたが非常に見応えのある試合でした。

2000年にはボールの大きさが38mmから40mmに変更されました。これも、卓球を明るく、楽しく、メジャーにするための改定だったそうで、空気抵抗による減速や回転がかかりにくくなるなどからラリーが続くようになったと言われていますが、逆にラリーが単調になってしまってスーパープレイが減ったという意見もあります。直径で5%強、容積で10%強の拡大で見た目にも違いがはっきり判るほどですので当然選手には大きな影響があり、プレースタイルによっては対応するのに随分と苦労し、このことが原因で引退が早まった選手もいる、と言われている程です。卓球のご経験のない方でも、野球のボールやサッカーボールが同様の割合で大きくなったらどうなるか、想像に難くないのではないでしょうか。

更に、2014年にはセルロイドに代わってプラスチック製のボール(プラボール)が登場、現在ではほとんどがプラボールなのだそうです。プラボールについて日本のトッププレーヤー水谷準選手の2014年当時の感想を引用すると、「球が微妙に大きい」、「球離れが非常に早くコントロールし辛い」、「バウンドが変化し易い」、「相当練習しないと卓球になりそうもない」だそうで、対応に向けて苦労感がにじみます。ほかにも、ラケットやラバーなど道具に関する細かい規定やゲーム促進のためのルール追加など、毎年少しずつ変化を続けています。卓球独特なものでは、遅延行為を防ぐためのタオリング(タオルで汗を拭けるのは原則6点毎のみ、短時間で。)といったルールもつくられました。試合中に卓球選手がよく台のネット付近を触ることがありますがこれはタオリングのルールがあるためにやむなく台で汗をぬぐっているのだそうです。何とも微妙なルールですが、先のロンドンオリンピックの卓球女子シングルス決勝では中国代表選手がタオリングルール違反で失点する、といったことも起きました。

ルール改定の苦労は卓球によらず、どのスポーツでもあるもので、今回のオリンピックの柔道では60kg級代表の高藤選手が、投げを受けた際に反射的にブリッジで背中がつくのを避けた結果、まさかの1本敗けとなってしまいました。「(技を受けたときに)ブリッジで着地した場合は一本負け」とする国際柔道連盟ルール(2014年改定)による判定ですが、身体が無意識に動く程の修練を積んだ結果がこのようになってしまうのは残念でなりません。自分の技能を高め研ぎ澄ませるほど、前提とするルールの変化への対応は大変なのだろうと感じます。

振り返って、会計業務、連結決算の分野においても、基準の変更は毎年のように行なわれます。本稿を読まれている経理業務に関わる皆様のご苦労がしのばれますが、そのようなご苦労を少しでも減らすべく、我々は日々製品、サービスの向上を図らねばならないと考えています。なかなか至らない部分もあろうかとは存じますが、改善に努めてまいりますので、これからも諸々ご意見ご指導の程、宜しくお願い申し上げます。

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