2016.11.30

第266回 (B) 今年の冬は暖かい?寒い?

プロダクトソリューション事業本部 管理会計事業部 コンサルティング部 公認会計士 堀 哲也

ラニーニャ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米のペルー沿岸にかけての広い海域で海面水温が平年に比べて低い状態が続く現象を指し、ここ数年発生していたエルニーニョ現象とは逆の状態となります。

このエルニーニョ現象とラニーニャ現象という言葉、最近ではかなり認知度の高い言葉になってきている気がしますが、日本から見たら、ほぼ地球の裏側であるペルー沿岸の海水温の上昇/下降という現象が、何故こんなにも注目されることが多いのでしょうか。

それは、このエルニーニョ/ラニーニャ現象が様々な異常気象の「先行指標」となっているからだと思われます。ラニーニャ現象が発生している場合、日本では「夏は猛暑」、「冬は極寒」となる可能性が高くなります。

実際、直近のラニーニャ現象の発生は2010年頃に遡りますが、この年の夏は「今年の漢字」に「暑」が選ばれたほどの猛暑となり、年が明けた年始の冬にも「平成23年豪雪」と呼ばれる災害クラスの大雪が発生しており、ラニーニャ現象の影響がはっきり出ていたと思われます。

先行指標であるエルニーニョ/ラニーニャの状況を注視していれば、農業やアパレル業界、レジャー産業など気象に影響を受ける業界は対策を立てやすくなりますし、個人の生活としてもある程度の備えをしておくことができるようになるというという点で、一見、私たちの生活には何の関係もなさそうに見える「ペルー周辺の海水温」の計測データが実は非常に重要なデータになっていて、徐々に認知度が上がってきている状況となっています。

この「先行指標」の発見は経営管理の世界においても、非常に重要なものとなります。業種や会社規模によって様々ではありますが、為替、平均株価、雇用統計といった外部的要因だけではなく、在庫の回転率や製品の返品率、クレームの件数、退職者率なども「長期的な業績」に対する先行指標となっていることがあります。数多の指標の中から自社の「先行指標」を探し出すことは至難の技でありますが、「先行指標」があれば、先手を打った対策が取れることは間違いありません。

連結業績の報告資料作成や分析時には、膨大な量の結果の取りまとめに追われて、「先行指標は何だったのか」を意識することなく結果指標の取りまとめ作業に終始してしまうことが多くなりがちですが、是非とも弊社の製品/サービスをご利用になりながら結果指標の取りまとめ作業を効率化させて頂き、今年の冬は「自社の業績にとってのペルー沿岸の海水温」は何になるのかを探りながら報告/分析してみてはいかがでしょうか。

MAIL MAGAZINE

メールマガジン

NEWS

ニュース

SEMINAR / EVENT

セミナー / イベント

セミナー/イベント一覧を見る

お問い合わせ