2016.12.27

第268回 (B) 忘れられない年がないままでは終われない。

プロダクトソリューション事業本部 プロダクト開発統括部 プロダクト企画室長 山本 陽昭

今年を振り返ってみると、同僚の家庭に幸せなことがたくさんあった一年だったと思います。お子さんを授かった人や、人生の同伴者を得た人などがいて、それぞれにお祝いをしたり、プレゼントをしたりして、その幸せそうな顔を見て、こちらも幸せのお裾分けをいただき、温かい気持ちになりました。

結婚式に出席することもあり、ある後輩Kくんの結婚式では、主賓として招待され、初めてはなむけのスピーチをすることになりました。結果から言うと、手前味噌ながら、Kくんから「主賓の挨拶から泣かさないでくださいよ。」とクレームを受けましたが、Kくんは後で出席していた人たちから私のスピーチに対して「とても感動した」と言葉をもらったそうで、ちゃんと話せて良かったと思える結果でした。

と、このスピーチの自慢をしたいのではなく、なぜそのスピーチが感動につながったかという点が今回重要で、それはKくんの人柄によるものだと考えています。周りから幸せになることを心から喜んでもらえる人だからこそ、感動させる言葉を紡ぐことができたのだと思っています。
そのスピーチの後半に沿いながら、この点を少し掘っていきましょう。

Kくんがみんなから、幸せになったことを喜ばれる人柄を紹介したエピソードが以下でした。

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Kくんと私は、野球の観戦が好きという共通点があります。私は広島カープファンで、今年の25年ぶりの優勝は大変うれしかったのです。最近はスポーツ雑誌などでカープに関する記事などをよく見ます。ある雑誌で、黒田投手と新井選手の対談記事を読みました。その中で新井選手は黒田投手のことを先発投手らしくないと言います。なぜか。先発投手は野球の花形で、お山の大将的な人が多いのだけれど、黒田投手にはそういうところがない。先発する前日は「上がり」といって、球場に来ないで帰って休めるのですが、黒田投手は球場にそのままいて選手と一緒に試合を見ているし、食事も試合が終わるまで行かない。そういう、チームを思う気持ちが強く、ワガママなところを見せないところが先発投手らしくないというのです。

その記事を読みながら思ったのが、奥さんが妊娠している間のKくんのことですね。Kくんは、奥さんが妊娠している間、大好きなスノボにもほとんど行かないし、飲みにも行かない。奥さんが実家に戻って休んでいる時に、会社で飲み会があってもお酒は飲まない。「今日くらいは飲んだら?奥さん実家にいるから大丈夫なんでしょ?」と言っても、もし奥さんに何かあって病院や奥さんの実家にかけつけることになった時に、酔っぱらっているような自分になるのは嫌だと言うんですね。普通は奥さんが怖い人なのかなと思いがちですが、Kくんはそうすることを我慢することでも、苦痛とも思っていない。それを当たり前にすることができる人間なのです。

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そんなエピソードがあったので、スピーチの締めに来る「はなむけの言葉」は教訓じみたものになりませんでした。

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結婚式のはなむけの言葉というと、三つの袋が・・・と言うことがありますが、Kくんにはそんなものは必要ないですよね。こんなKくんを育んできたご両親をはじめ、ご家族、友人などたくさんの立派な人たちが、Kくんをこんな素敵な人間にしてきたと思います。だから、今後Kくんに何かあっても、周りに支えてくれる人たちが、たくさんいる。だから心配することなんて何もない。

そんなKくんなので、
そっと、そっと、奥さんとお子さんのことを温かく見守りながら、
きっと、きっと、大事なところでは、家族の前に立ち、進むべき道を示しながら、
ずっと、ずっと、帰り道のその先に「笑顔のただいま」が聞こえる家を作っていくんじゃないかなと思っています。

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私は開発部門で、部門長をしている人間です。

今は、会社として大きな挑戦をしています。この挑戦を成功させるためには、それはやはり、メンバー同士の、深い信頼のある人間関係があって初めて成功すると思っています。だから自分も信頼される自分でなければならない。成功したことを喜び合える関係性でなければならないと思います。

たまたま同じ時代に生きて、たまたま同じ会社にいて、たまたま同じ製品を作っている。
どうせ同じ仕事をするなら、お客様に喜ばれて、メンバーが誇りに思えるものを作れないままに、
あの年の開発を忘れられないよねってメンバーと言えないままに、終わることなんてできないから、仲間といい仕事をしていきたいと思っています。

それでは、よいお年を。来年が皆様にとって良き年になりますように。

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