2017.01.11

第269回 アバントグループ創業20周年 2017年年頭所感
『良質な雇用を増やし続け、企業価値の向上を』

代表取締役社長 森川 徹治

あけましておめでとうございます。

経営とはなにかと問われて、「良質な雇用を増やすこと」と答えられるようになったのは経営者としての経験を積み始めてから20年近くたったつい最近のことです。スタートアップから始め、事業ライフサイクルの進行や環境変化、さらには自社の努力だけではいかんともしがたい問題など、さまざまな現実に直面しつつも、それらを乗り越えることを通して得た本当の実感から来ています。 

日本の経済再生の一環として適用されたコーポレートガバナンスコードでは、経営者の役割を持続的な企業価値の向上にあるとしています。では、企業価値とはいったいなんでしょうか。もちろん会社は営利を目的とした組織です。企業価値というものが経済価値であることには異論ありません。

しかし、経済とは本来「人」の生活を豊かにするためのものです。よって、企業が単体の経済価値の向上だけを追求することで社会全体の雇用が減っては、社会はよくなりません。経営者のみならず従業員も常に「この経営判断や行動は雇用を増やすことに貢献するものなのだろうか」。そう問い続け、全員でYESであることに集中する。そんなことが社会に役立つ経営の在り方であると考えています。

雇用を増やすのは必ずしも自社でのみ行う必要はありません。社会として雇用が増えればそれでよいのです。事業にはライフサイクルがあり、環境も変化します。自社の能力や体力にも限界があります。その中でできる限りに自立を追求する一方で、常に社会として雇用が増えるためにどうすればよいかという判断を続ければ、事業再編や新陳代謝も適切に進むでしょう。

また、増やす雇用は良質でなければいけません。人の人生の豊かさに役立つように、その他のあらゆることと同様に改善、改良を続け、質を上げていくべきものです。質を営々と高めるには、そのための知恵を人が継承し、改善することが欠かせません。よって、良質な雇用を増やすには歴史や知恵を継承する仕組みが必要です。

日本の神社には式年遷宮という方法で伝統技法が引き継がれ、現在でも、20年ごとに触れることができる真新しい社があります。このような社を見ると、つくり方がわからない過去の遺産よりも、つくり方を継承しているという事実のほうが、経営の在り方を考える上ではるかに価値があると思います。

当社創業20周年の年に当たり、式年遷宮のごとく、心新たに良質な雇用を増やし続けることを通した企業価値の向上に取り組んでまいります。

年頭にあたり、みなさまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

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