2017.02.22

第272回 (A) 「働き方改革」の1つの見方?

カスタマーエンゲージメント本部  カスタマーコネクション部 部長 相田 健太郎

私の息子は現在、中学1年生です。彼は今、人生で初めて友人K君の不登校という現実に直面しています。小学校時代は、クラス全員が、男女分け隔てなく驚くほどに仲良しで、クラスメイトの不登校とは無縁の環境下で育ちました。その割には、K君の不登校に然して衝撃を受けていない、彼から聞いた内容をご紹介致します。

期待と不安を胸に抱いて迎えたであろう中学生活、そこから半年で不登校に至るには様々な要因があったかと思います。K君の場合は、特にイジメにあったわけでもなく、運動面・勉強面にも偏りがあるタイプでもないらしいのですが、不登校となっているのが事実です。おおよその理由としては、受験が終わって消耗しきり、そこに反抗期も加わった、ということのようです。

13歳ながらの親への抗議方法なのかもしれませんが、私の感覚としてはニュータイプ不登校児です。

ただ、不登校となって5ヵ月強、主に2点の事柄を要因に、少しずつですが復調の兆しがあるようです。興味深い点もありましたので、少し深掘って聞いてみました。 

1つ目はLINE効果です。今時の子供らしく、クラス、部活など色々なグループを編成しているようですが、不登校のK君(クラスも部活も同じ)が入っていても、驚く程「ふつう」に会話のやりとりが行われています。

私の理解は全く及んでいないのですが、クラスの皆が変に構えない上(何故??)、LINE上という環境も手伝ってか、何も異常なことが生じていないような状態です。コレが果たして良いことなのか?状況を知っている先生方は何か施策を打たないものなのか?と疑問は尽きませんが、このK君の場合はそのコミュニケーションの場をベースに常にクラスに参加出来ています。今日何が話題にあがったのか、今何がクラスで流行っているのか、トレンドは押さえているわけです。結果として「たまに」登校する日があったりする上、その際もどうやら「ふつう」に学校生活が流れている様です。

※たまに登校する不登校児というのも少々不可思議です。ご家庭の環境や男子校という環境(女子の目を気にしないで済む?)が手伝っているのかもしれません。

2つ目は研修旅行です。不登校状態でも「ふつう」に班に組み込まれ、欠席裁判的に不登校のK君が班長となり(この班長決めは先生も当然ご認識)、やはりLINEで(リモートで)班長の準備を実施したようです。実際の研修旅行には流石に参加したようで、決められた役割をこなし、そして学校が始まればまた来ない、という感じです。

理解が及ばない点はありながらも、上記2点を経たことで、実際に気持ちが学校に向き始めたようです。1年生最後の期末テストに向けては自宅と塾で勉強を始めたようです。期末試験をそれなりにこなせたら2年生からは学校に来ると、「結果にコミット」とか言いながら皆にアピールを始めています。

現代の他者への関心の薄さなのか、これを所与としたコミュニケーションの在り方の変化なのか、学校そのものの在り方の変化なのかは分かりません。自宅や塾で学習し、友達とはLINEで交流し、義務教育なので退学になることも無い上では成り立ってしまうのでしょう。そしてそんなK君を息子のクラスはきっと違和感なく受け入れるのです。(受け入れると言うか、そもそも違和感が然して生じていないのです。)

息子と週末に風呂で話をするのが我が家の恒例なのですが、「友達のK君がそういう事が出来ているのは、学業が遅れないような環境を用意出来ているご両親のお陰なんじゃないの?6人に1人の子供が給食費を払えていないのが現代の実態だよ。塾にも行けず、スマホも持てない環境下ならどうするのだろうね?」という投げ掛けをしてみました。

もしかすると「受験に伴う消耗」はそもそも親御さんが招いたことなのかもしれませんが(そんな事は言えませんが・・・)、結果のつじつまが合えばプロセスは然程問題ではない、といった感覚は持って欲しくなかったのです。回りくどい言い方でピンときていないようでしたが、点数が取れて皆と仲良く出来ていれば、それほど大きな問題じゃないのでは?といった反応でした。「皆色々あるのかもしれないけれど、僕は毎日学校楽しいよ。K君が学校に来始めたらスポッチャに行くんだ。もし期末テストの結果がイマイチなら、皆でLINEから登校を呼びかける作戦もあるしね。」と言う息子。様々な環境に置かれている子供達の話はまた別途のテーマにすることとし、学校はその集団生活そのものに意味が大きいといった点は共通認識が持てたので、ひとまずは会話を終えました。

 目まぐるしく変化する現代ですが、「結果」だけを求められる世代も年々若年化しているのかもしれません。どの道大人になれば結果を求められるわけですから、感覚的にはせめて子供の頃位はプロセスにこだわる経験を少しでも多く積んで欲しいものです。結果はどうあれ、がむしゃらに頑張るとか、偏差値は上がらずとも一定の制限下で耐え忍ぶとか、個人的には良い経験だと思っています。 

結果重視の思考が当たり前のものとして定着しているかもしれない彼等が、日々TVやネットで目にする「働き方改革」や「高生産性・効率性」という言葉の、本当に大事な部分をきちんと理解して成長出来るのか、ここには親のフォローが欠かせません。少子化の現代において、子を持つ親世代はそれこそ働き方を改革し、生産性を高めてお子さんとの時間に充てる、などということが思っている以上に必要と感じます。家族との時間を大切にする、どこでも言われていることですが、何が大切かを時間を掛けて共有する、例えばそんなことを志向する事自体が、未来を創る子供達自体の働き方を改革するのかもしれない、などと思ったりします。

我々ディーバは日々経営層や経理財務部門、経営企画部門、情報システム部門の方々をお支えすることを基軸として自らの付加価値を高めています。特に私の部門は既存のお客様の業務をサポートしています。業務の安定運用を通じて、例えばご家族との時間を少しでも増やすことが出来れば、お客様の個に迫る幸せをほんの少しでも促進出来れば、より一層付加価値が増すのではないか?と勝手ながら改めて気を引き締める息子との会話でした。

(※1)お客様の業務運用を支えるサポートサービスについてはこちらのWebサイトをご覧ください。

http://www.diva.co.jp/product/index.html#support-list

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