2017.03.22

第274回 (A) 糸魚川に生まれ育ち思ったこと

プロダクトソリューション事業本部 連結会計事業部 連結会計コンサルティング3部
プロセスイノベーショングループ長 渡邉 大悟

昨年末の糸魚川大火災当日の午前、地元の中学時代の同級生からLINEで火災の知らせを受けました。私の実家は火災現場からは車で10分ほどの距離ですが、現場周辺は生活圏内で良く出かけるところですので、すぐ両親に電話をしました。

母は自宅におり、父は所用で現場近くまで出かけていたものの、「さっき大騒ぎして帰ってきたよ。」とのことで一安心でした。火元が父の行きつけのラーメン屋ということや、そこから50mほどのところには私の高校時代の同級生の家があるのですが、風向きのおかげで延焼は免れそうという話などを聞き、衝撃と不安の数時間でした。お昼頃には市議会議員をしている中高校時代の恩師から、死者・重傷者ゼロという話を聞き、不幸中の幸いに何よりホッとしました。

大規模火災への延焼の要因として、ニュースでは「強風・乾燥」などが取り上げられています。「強風」については地元の誰もが予測していたことだと思います。私は高校時代には原チャ(ミニバイク)通学をしていましたが、運転中にしょっちゅう風に煽られることがありましたし、海沿いの国道が東映オープニングのような打ち上げる波で通行止めになることもしばしばありました。

一方で、湿った寒さや週に数回しか日が照ることの無いどんよりした曇り空が印象的な糸魚川の冬に、「乾燥」というのはあまりイメージが付きませんでしたが、すぐ南には2,000m級の山々が連なり、年間をとおしてフェーン現象がおきることがありますので、これが原因だったのかもしれません。

ただ、糸魚川市大町の皆さんは地域柄このような災害リスクは予測しており、普段から防災訓練を行っていたと聞いております。また、都会と違い、近所付き合いも日常生活の一部であり、いざという時にお互いの助け合いで迅速な避難ができたのだと思います。負の要因が重なってしまった大火災の中、死者・重傷者ゼロという事実には糸魚川の皆さんに尊敬の念を抱くとともに、糸魚川出身であることに誇らしさを感じました。

予測できなかったとしたら(もしかしたら予測していたのかもしれませんが)、延焼に対する「消防力」です。糸魚川市というと琵琶湖より1割ほども広い面積なのですが、消防車の保有台数は人口比で決まるらしく、 市内の消防車はたったの6台とのことです。今回のようなケースでは近隣の地区からの応援を要請するとのことですが、最寄りの上越市でも高速道路で30分の距離です。また、消火途中で「水不足」になったとのことですが、国道を挟んですぐのところには日本海があるにも拘わらず、素人ながらに「何故?」と感じてしまいます。

被害に遭われた皆様におかれては、まだまだ大変な日々が続きますが、糸魚川市では、災害救助法の適用を取り付けたり、「がんばろう糸魚川プロジェクト」を立ち上げたりと、事業再開に向けた支援活動が進んでおります。

糸魚川市大町の皆様の一日も早い生活再建を心よりお祈り申し上げます。

さて、今回の糸魚川での出来事には「予測」ということについて考えさせられました。予測するためには、現状の課題を正確に理解することはもちろん大事なのですが、複数の異なる課題をつなぎ合わせることで、表面には見えにくい・気づきにくい新たな課題をいかに抽出するかが重要なポイントであると感じました。

ソフトウェア業界においてもIT技術の加速度的な進化により、今は業務上の課題と思っていることが、数年先には例えばAI(人口知能)に取って代わられ、その業務自体不要になっているかもしれません。私も導入コンサルタントとして、現状にとらわれることなく数年先まで視野を拡げつつ、お客様から伺う数々の課題・ニーズを理解し対応し、それらをつなぎ合わせることでより良いご提案を行っていきたいと思います。

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