第305回 (A) どんな香り? 花酵母の酒で作る梅酒
プロダクトソリューション事業本部 連結会計事業部 プロダクト開発統括部プロダクト開発部 第1グループ マネージャー 戸袋 貴之
このコラムを担当するのは4回目になりました。
前3回(2013年06月12日・2014年10月15日・2016年02月03日)は梅酒作りについて書きましたので、今回も梅酒作りの話をしたいと思います。
まずは前回のコラム後に仕込んだ2回分の梅酒を振り返りたいと思います。
2016年
青梅ではなく、木に生った状態で、ある程度熟した梅と、果実酒に使用できる日本酒を2種類取り寄せて、2ビン仕込みました。
このうち1ビンは癖がなくすっきりと甘い、とても良い出来だったので、大事に保管しています。
2017年
業務多忙のため、紅南高梅の青梅と果実酒用ブランデーを使って1ビン仕込みました。
そして、今年ですが、久しぶりにコラムを担当することになったので、何か変わったものは無いかと、改めて梅やお酒についていろいろ調べたところ、「花酵母」を使った日本酒というものがあることを知りました。
清酒造りに一般的に利用されている酵母は、「きょうかい酵母」という日本醸造協会が頒布している酵母で、品質が高く安定している一方で、同じ酵母を使うとどうしても香りや味わいが似たものになりがちなのだそうです。
一方、「花酵母」は、文字通り花から採取・抽出された自然の清酒酵母で、ナデシコ、カーネーション、アベリア、ヒマワリ、コスモス、マリーゴールドなど馴染み深い花を含めて14種類も実用化されているそうです。
特徴ですが、どれもフルーティな香りで、花の種類によって味わいが異なり個性的な酒ができるとのこと。
さっそく花酵母研究会のサイト(http://hanakoubo.jp/about/index.html)で紹介されている蔵元のサイトを辿って、果実酒に使用できる度数の焼酎を2種類取り寄せました。
1つは秋の七草でも知られる「ナデシコ酵母」、もう1つは生垣などでよく見かけ、夏に小さな花を咲かせる「アベリア酵母」を使った米焼酎です。
届いた焼酎の香りは確かにフルーティで、果たしてどのような梅酒になるのか結果が楽しみです。
さて、現在、私はプロダクト開発部でDivaSystemの製品開発に携わっています。
昨年リリースしたDivaSystem10.1では連結業務全体の見える化をテーマに、以下の状態を作ることに取り組みました。
・「やるべきこと」と「使う機能」がダイレクトに結びつく
・「どこまでやったか」がわかる
・「やった結果」がわかる
一番悩んだのは、各社ごとに異なる連結業務に共通する土台となる要素は何か?という点です。
当然、思い付いたすべての機能を実現することはできませんので、社内メンバーだけでなく、決算事前相談会やセミナー等の機会に、実際にお客様のご意見を頂きながら試行錯誤を重ねて開発を進め、昨年8月に連結業務全体の見える化の第一歩としての製品をリリースすることができました。
リリース後、多くのお客様へのご提案・導入を進める中で、様々なご意見・ご要望を頂いております。
第一歩ということでまだ至らない部分もあり、厳しいご意見を頂くこともありますが、どのような内容であれお客様からレスポンスを頂けることは、開発者としてとても嬉しいことだと感じています。
次の一歩に向けて、頂いたご意見・ご要望からそのエッセンスを抽出して磨き上げていきたいと考えていますので、ぜひDivaSystem10.1をご利用いただけると幸いです