第319回 個人旅行のススメ
CPM事業部 コンサルティング2部 第2グループ グループ長 友清 純子
ここ数年、趣味は「旅行」と答えていたのですが、旅行の何が好きなのかを考えたところ、「旅行の計画を考えること」が好き、というより“中毒”なのでは!?と思うに至りました。
「旅行計画中毒」を疑っている理由は以下です。
①脳内を分解すると「家族関連」「仕事関連」以外は「旅行関連」が占めているような気がする
②常に旅行に関する情報収集のアンテナを張っている
③旅行を終え、次の旅行の計画がないとそわそわする
④旅行の時期、予算が決まると、思いつくすべてのパターンを比較検討しないと気がすまない
特に、③および④が症状として深刻です。
当然、予算と時間には限りがあり、そう頻繁に旅行はできないので、
- 常に国内外問わず旅行に関する情報収集を怠らない。行き先だけでなく、交通手段、宿のポイント制度など、ありとあらゆる情報を収集する。
(ネットに溢れる旅行記のブログを読むと、情報収集かつ「脳内旅行」ができおすすめです。) - 5年程度の長期旅行計画を思い描き、都度アップデートする。
- 単年度予算に照らし合わせ、家族の年間スケジュールを把握し、費用および日程を具体的に考慮した旅行計画を考え、夫にプレゼンを行う。
- 夫からの承認が降りた場合、すみやかに詳細なプラン作成を行う。
- 旅行を終えたら、費用、行動、家族の感想から計画と実績の分析を行い、次に生かす。
といった活動を行っています。
個人旅行の場合、交通手段も宿も無数にある選択肢から組み合わせること、さらに例えば航空会社やホテルの会員制度をうまく使えば、キャッシュアウトを最小限に抑えることもできるため、④の期間中はベストな旅行プランを立てるのに大変な労力を費やします。飛行機やホテルは価格変動が大きく、悩んでいる間に数万円単位で金額が跳ね上がったり、予算オーバーや満席(満室)で予約できない、など様々な課題も発生しますが、想像力を働かせ、ありとあらゆる案を考え続けると、突然第3のルートをひらめいたり、幸運にも金額が下がったり、空きが出ることもあるため、諦めてはいけません。その結果、思い通りに手配が完了したときには、一仕事を終えたときに引けをとらない達成感を感じられます。むしろ旅行の数日間よりも④の期間のほうが数十倍長く、予定が先であればあるほど長く楽しんでいるとも言え、これが中毒を引き起こす主な要因になっています。
そもそも個人旅行をするようになったのは、検索サイトの発達で気軽に手配ができるようになったことと、会社員の夫、小学2年生と3歳の娘と旅行に行くため、
- 旅行はパッケージツアーが高騰し混雑する時期になる。
- 小さな子供連れでツアーに参加する勇気がない(大人のスケジュールに合わせられない)。
- 電車、飛行機の座席は確実に並び席を指定したい。
- 添い寝で十分なので、家族4人1部屋で泊まりたい。かつ添い寝が無料だとなおありがたい。
などといった細々とした要件を満たそうと思ったことがきっかけです。
改めてパッケージツアーと比較した場合の個人旅行のメリット、デメリットを整理してみました。
■メリット
- 時間の使い方、交通手段、食事、宿、すべて自由
- 旅行のメンバー構成(特に幼い子連れの場合)と時期、会員制度の利用によっては格安になる
- パッケージツアーだと対応できない細かな要望も直接交渉によって叶う(こともある)
- パッケージツアーが売り切れていても、席や部屋が残っており予約できることも多い
- キャンセル料を安く抑えることもできるため、体調を崩しやすい子連れに優しい
■デメリット
- 情報収集、手配をすべて自分で行うため時間がかかる
- パッケージツアーのように効率よく短時間で主要な観光地をまわるのは少々難しい
- すべて自己責任のためトラブルも自己解決するしかない
- 情報収集しすぎるとネット上に写真や動画が溢れ返っているため、正直初めて訪れる旅行先でも若干の既視感を感じることがある…
以上のように、一長一短ありますが、旅行を決めたその日から、思う存分楽しめる個人旅行、ぜひオススメしたいと思います。
さて、私が所属しているCPM事業部では、各社各様の経営管理を支えるため、パッケージツアー(標準的に必要とされる基盤と機能)+個人旅行(細かなご要望への対応)を組み合わせたようなDivaSystemSMDという製品を利用し、日々コンサルティングサービスをご提供しております。経営管理の世界でこんなところにいってみたい!というご要望があれば、ぜひご相談ください。