2019.11.27

第340回 (A) 瞑想って本当に効果があるのか?

多くの企業で、会社の教育として瞑想が取り入れられてきています。
心理学の世界は手触り感なく理解が難しいですが、本当に効果があるのか?
なぜ効果的なのか?自分なりに解釈を試みてみました。
専門家ではないので、そんな見方もあるかなという程度で読んでいただければ幸いです。

●瞑想の効果

瞑想とは「目を閉じて静かに考えること。眼前の世界を離れてひたすら思いにふけること。」と定義されています。
世の中の数ある瞑想の多くは、注意力を鍛えるところから始め、自分自身を洞察する力を伸ばすトレーニングで、次のような素晴らしい効用があると言われています。

1.集中力アップ
2.直感が研ぎ澄まされる
3.創造力があふれる
4.平常心が備わる
5.ストレス軽減
6.疲れにくい体になる
7.予測力が高まる
8.タイミングが良くなる
9.願望の実現可能性アップ
出典:『世界のエリートはなぜ瞑想をするのか』 著者:渡邊 愛子

では、なぜこのような効用があるのでしょうか?

●人が行動を生み出す構造

効用を考察するうえで、まず人がどのように思考し行動に至るのか、さまざまな考え方はあるかと思いますが、下記の考え方を利用して整理してみたいと思います。
人が行動を生み出す構造として4層でモデル化されており、実際の行動はその氷山の一角であると考えられています。

出典:『EQ 「感じる力」の磨き方―自分を変え、人生の質を高める』 著者: 高山 直

中層にある「感情マネジメント力」について少し補足しますと、「こころの知性/知能」「EQ」などとも呼ばれます。
自分の気持ちに素直になったり、がまんしたり、人の気持ちに共感できたり、協調できたりする能力のことで、この感情マネジメント力は次の5つの領域に分類されるようです。

出典:『EQ こころの知能指数』 著者:ダニエル・ゴールマン

次に本題の瞑想の分類と効用を整理してみます。

●瞑想の分類と効用

瞑想は世の中にかなりの数がありますが、主なものだけを実施形態別に「集中」系と「観察」系の2種類に分類し考察してみます。

「集中」系の瞑想

呼吸や体の一部の感覚等の特定の対象に意識を集中させ、注意を維持しつづけるようすることで集中力が養われ、瞑想を習慣化することで集中力を維持できる脳構造(慣れた状態に脳が成長)となるそうです。
これに分類される主な瞑想は、サマタ瞑想、ボディスキャン瞑想、マントラ瞑想(ジャパ瞑想)等です。その他ヨガ、気功・太極拳なども取り組み方によってはこの部類として考えられています。
この集中能力の発達により、やるべきことに注意を集中させることができるようになり、直感力が向上するとともに思考集中により創造力が向上したり、雑念にとらわれないことで心の乱れが減少し、平常心の維持やストレス軽減につながり、疲れにくくなったりするなどの効果があると言われています。

「観察」系の瞑想

瞬間、瞬間に意識野に浮かんできた思考、感情、記憶、身体感覚などのあらゆる出来事をあるがままを知覚・観察するもので、心をコントロールして、ある事実に特別の意図・感情も持たせないようにする瞑想法です。自分の偏った考えが入ってしまった感情バイアスを排除する努力を習慣化することで、感情コントロールできる脳構造になるそうです。

これに分類される主な瞑想は、ヴィパッサナー瞑想、マインドフルネス瞑想等です。
感情バイアスなく、ありのままの事実を知覚できるようになると、いままでにない気づきが増えるとともに、過去の後悔や未来への心配などの反すうが減少するようです。
事実認識が正しくなることにより予測力が向上し、それによるタイミングの見極め力が向上することで意味ある偶然の一致につながり、結果として願望の実現可能性アップという(かなりこじつけている部分もありますが)効用があると言われています。

以上、瞑想は感情マネジメント力の要素のうち「自己統制」を中心に能力開発できるもので、自分自身の理解向上と感情バイアスのコントロール力の向上かと思います。
この「自己統制」能力の向上、感情バイアスの排除は、人として向き合い続けなければいけない永遠のテーマで、様々なトレーニングはありますが、一度瞑想を試してみるのもよいかもしれません。

弊社はグループ経営情報のデジタルトランスフォーメーションを推進することで、感情バイアスなく可視化し、将来予測の精度向上と意思決定品質の向上に励んでいます。ぜひ、お声がけお待ちしております。

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