2020.04.28

第352回 (B) 未来を「超予測」出来るようになる未来

事業統括本部 CPM事業部 コンサルティング2部 第1グループ
マネージャー 中里 健吾

未来を正確に予測することが出来たらどれだけ素晴らしいでしょうか。世の中には、卓越した予測力を持つ「超予測者」がいるそうです。彼らはなぜずば抜けた予測をすることが出来るのでしょうか。

将来を正確に予測出来たらどれだけ素晴らしいか。
私が真っ先に思い浮かぶのは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」です。
ビフ(劇中に登場するキャラクター)が未来からスポーツ年鑑を持ち帰り大儲けするという話です。(夢がないですね。。)

前回「未来のコミュニケーション」として投稿させて頂いたのですが、私は学生時代から、将来のことを妄想し、そこに向けてどのような手立てをとることが出来るのかということに興味がありました。

ここで「超予測力 SUPER FORECASTING 不確実な時代の先を読む10カ条 (早川書房)/フィリップ・E・テトロック」という書籍を紹介させて頂きたいと思います。

2010年アメリカで、「情報分析官が日々行っているような予測を立てるのに最適な方法を編み出せるのは誰か」を調査することを目的とし、「優れた判断力プロジェクト」とする研究が進められました。
一般人を募集し、地政学出来事を予想させ、その精度を測定、トップグループを選定、教育していくというものでした。例えば、「セルビアは2011年12月31日までに正式EU加盟候補国となるか」「ロンドン金値決め価格には2011年9月30日までに1オンス当たり1850ドルを超えるか」などの短期的かつ測定可能な課題です。
トップグループに選定された「超予測者」達は、個人として卓越した結果を出すだけでなく、彼らの予測が「集合知」としてより精度が向上し、数十億ドルの予算に支えられたプロ集団にも勝利できることが証明されました。

「超予測者」は、必ずしも「専門知識が豊富」「IQが高い」わけではなく、重要なのは「どう考えたか」だそうです。「超予測者は日ごろから頭の中で異なる視点を比較し、普通の人なら頭痛がしてくるほど延々とその作業を繰り返す。」
一つの仮説に対し、矛盾するエビデンス、意見に耳を傾け、あらゆる可能性を考慮した上で、複数の仮説を「統合」すること、予測した結果を常に「評価」し、修正することが重要とのことです。(詳細はぜひ書籍にて)

これはビジネスの現場でも実現可能なのでしょうか?

私はこれまで、コンサルタントとして、お客様の現状把握のための実績データの収集、統合の仕組み作り、予算・予測、PSIなどの将来予測に関する仕組作りに幅広く関わらせて頂いております。
コンサルタントの立場ではありますが、現状を適切に把握すること、将来を予測することは本当に難しいことと感じます。

昨今、いわゆるビッグデータ、AIによって、大量の実績データをもとに、ある程度安定した環境で、将来を予測することが出来るようになってきています。
近い将来、「超予測力」を有するシステムが、「自社が北米で市場シェアを5%向上させるアクションにはA、B、Cがあり、Aの場合3年以内に達成出来る可能性は15%、5年以内であれば30%、Bであれば…」「競合他社xxxはDのような戦略をとり…」「5年後の景気は現在と比べて10%向上している可能性が5%」など、あらゆる方面からの精度の高い予測を出せるようになったらと胸を躍らせています。

私が所属するCPM事業部は、お客様の抱える経営課題を、高度なコンサルティングサービスとソフトウェアで解決に導くお手伝いをさせて頂いております。
全てを解決するAIが出てくることも楽しみではある一方で、我々コンサルタントの高度な専門性、経験が不要になる時代が来ることはないと信じております。コンサルティングサービスとソフトウェアの両輪から、これからもお客様に貢献できるよう未来に向かっていきたいと思います。

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