2021.01.20

IT業界はサービス業です(第370回)

連結会計プロダクト部  S2グループ長 大久保 朝和

 プライベートで付き合いをしている方々に「IT業界ってどんな業界だと思いますか?」と尋ねると、「パソコンに詳しい人が集まった業界」「インターネットを使って何かやっている業界」「人付き合いが苦手な人が揃っている業界」「ハッカー育成所」などなど様々な印象の一言が出てきましたが、実はサービス業です。

 IT業界は、パソコンに詳しくない人もいれば、社交性がある人もいますし、心の闇に囚われてしまい暗黒面へ堕ちてしまった一部の方がハッカーになってしまうだけで、育成所ではありません。
 IT業界は「情報サービス業」と定義され、コンピューターやインターネットなどを主にして、
ソフトウェア/ハードウェアと呼ばれる多種多様なあれこれを用いつつ、お客様が「価値のある情報」を得られる仕組みを世の中に提供していく業界です。
 と、お堅い方向での業界の表現ではこうなりますが、IT業界にいる私に対しての周囲の認識は「『ITっぽいもの』の全般に詳しい人」という事のようです。
過去に訊かれた・相談されたいくつかを例として並べます。

  • 新しいタブレットを買おうと思うんだけど、おすすめはどれ?
  • インターネットプロバイダ?っていうの?それの契約先を切り替えたんだけど、繋がらなくなっちゃんだよね。どうしたらいい?
  • パソコンって、何年ぐらい使ったら買い替えればいいの?
  • WifiとBluetoothって、普通のワイヤレスと何が違うの?
  • プログラムって、なんで英語風なの?

 これらへ、自身が分かる範囲で、かつ相手に伝わりやすいよう技術的な用語をなるべく使わない内容でそれぞれに答えた記憶はありますが、ITという言葉の包容力に恐ろしさを感じました。皆さんも、ご自身の業界柄や職業柄に関して、似たような出来事はあったのではないかと思います。

 私がこの業界に飛び込んだ20年前はインターネットが普及し始め、GoogleやYahoo!等の検索サイトが世間的に認知された時期で、携帯電話で閲覧できるサイトも出始めた時期でもありました。コンピューター製造企業ではない企業が、価値のある情報を 『効率よく』 集められる手段を提供し始め、IT業界が構成され始めた時期だったようにも思います。
 インターネットもなく、パソコンがようやく出回り始めた30~40年前はどうやって情報を得ていたのでしょうか。自分の幼少期の頃の思い出してみると、父は書籍を買い求め読むことで情報を得ていた一方で、母はご近所話や遠方の親戚、同郷の友達などとの長電話から情報を得ていたように思います。
 パソコンやスマートフォンの普及が進んだ現代では、それらを使うことで自分が知りたい情報のほとんどが手軽に素早く得られる世の中になりましたし、自宅に設置したカメラからペットの様子も見られるような時代になりました。しかし、一方で情報の秘匿・保護も急激に進んだようにも思います。
 自分が10代の頃は当たり前だったクラスメートの家の電話番号が書かれた連絡網や、社会人となってからは年賀状を送るようにと渡された社長を含めた社員の住所録など、「個人情報」と呼ばれる類の一覧は、あっという間に姿を消しました。昨今の小中学校の連絡網はメールやLINEだそうです。一家に一台だった電話が、スマートフォンという形で一人一台に近しい形へ変化したのに、直接会話をして連絡する時代では無くなったというのは、変われば変わるものだと思いつつ何となく寂しさを感じます。

 時代に伴いIT業界に求められていることも変わってきているとは思いますし、前年のコロナ禍の影響も受けた変化が進んでいくのだろうと考えています。
自身がいる業界であるだけに興味と不安が半々ではありますが、価値のある情報を得られる仕組みをサービスとして提供する、という部分は変わらない業界だと思っています。
 私自身は、長らくDivaSystem EIGS(以下EIGS)の開発に携わり、お客様から頂いたご要望の対応検討~実現をコツコツと行っていました。「こういった情報を入れられる/見られるようにしてほしい」、「この操作で欲しい情報を纏めることはできるが、手間がかかるから操作手順を短縮・簡略化してほしい」、「パッパッと情報を見たいので、画面の起動速度をもう少し速くしてほしい」等々です。悲喜こもごも、山あり谷ありでしたが、賑やかに楽しく開発ができていた日々でした。数年前にEIGS開発から離れることとなったので、自らの手で画面起動の高速化を果たせなかったことが心残りではありますが、後継の方々が実現してくれることでしょう。

 自身の手を動かして物を作るところから離れはしたものの、開発部門の一員であることには変わりなく、EIGSに加えて他いくつかのプロダクトに対するニーズや相談事にも触れるような立場となり、それらに可能な限り応えられるように動き回ることが日常となっています。
 様々なニーズや相談事に触れる日常は、サービス業の根幹にある「お客様に価値のあるものを提供するにはどうしたらよいか」を考える機会が増えることに繋がっています。また、製品の開発という点においては「どういった製品を作る/改修を施すことが、お客様にとってより良いことに繋がるのか」を考え、実現に繋げるために動き回る・調整する等の機会にも繋がっています。
 製品開発部門が念頭に置くべき、お客様にとってより良いこととは「取り扱いやすい製品」と感じてもらえる製品を提供することだと考えていますし、そう感じていただけるように既存製品の改善、および新製品の提供を続けていけるよう、新たな一年に対する気を引き締めて日々の業務に務めてまいります。
 今後とも、よろしくお願い致します。

【DivaSystem EIGS】
連結会計システム「DivaSystem LCA」のオプションモジュール。
利用することにより、使い慣れたExcelそのままのフォーマットで、
グループ会社とリアルタイム、オンラインでのデータ収集・コミュニケーションが可能となります。
EIGSは、Excel Interactive Gathering Systemの略。

9/10開催オンラインセミナー「芝浦機械のガバナンス改革の挑戦と日本企業への示唆」オンデマンド配信開始!

MAIL MAGAZINE

メールマガジン

NEWS

ニュース

SEMINAR / EVENT

セミナー / イベント

セミナー/イベント一覧を見る

お問い合わせ