2021.02.17

DX・ガバナンスの前に立ちはだかる経理・経営企画部門の「人」の問題を解決するには

マネジメントコンサルティング部 部長 尾上 徹

経理・経営企画部門には、DX・ガバナンスなど通常業務とは異なる様々な対応を求められていますが、このような課題に立ち向かう際にいつも問題なのは、「人」の手当がつかないことです。人の問題が深刻化する事例を踏まえながら、どのように立ち向かうのかを考えるきっかけになればと思います。

経理部門や経営企画部門の方から、「“ガバナンスの問題が発生した”“DX推進を経営から指示された”対応したいけど現行業務で手一杯で人をだせないから進まないんだよね。」こんな話をよくお聞きします。

「人が出せない」ということに関しては「採用も難しい」ともお聞きします。これは、応募がないというよりは、求めるスキルレベルと年収があわなくて採用できない状況のようです。

そして、このような話をお聞きした後にしばらくしてご連絡いただいた時には、
人がいない → 効率化できない → 一人当たりの業務量増加 → 退職 → 人がいない
といった負のサイクルになって、直近の決算など重要業務を乗り切れないという危機的状況になっていることもあります。

負のサイクルに入りやすい経理部門・企画部門の特色として以下の3つが挙げられます。
①工数計画ができていない
②人材のコアスキルが定義されていない
③業務改善の風土ができていない

①工数計画ができていない
 決算スケジュール等の定期業務の作業表を拝見する機会が多いのですが、上手く回っていない経理部門・企画部門は「タスク」と「スケジュール」だけというケースが多いように感じます。逆に上手くいっている経理部門・企画部門では予定工数と実績工数が管理できるような作業表となっています。
 このような工数管理がないこと、なんとなく上手く決算ができているけど、誰の生産性が高いか、低いかが分からず、結果みんな残業が多いから何とかしなくてはと曖昧な課題把握となっていて、部門長も動けず、結果、出来る人材が評価されず辞めていくといった負の流れになっているようです。

②人材のコアスキルが定義されていない
 経理部門・企画部門の方とお話すると、「コアスキル」を定められていない場合が多いように見受けられます。更に遡ると、経理部門・企画部門のミッションが曖昧なため結果としてコアスキルも決められない問題も見えてきます。
 経理部門・企画部門のコアスキルが定められていないため、自動化やアウトソース化にすべき非コアスキルに時間をとられ、人材価値がなくなるリスクを感じた転職市場で競争力のある若手有望株が退職するといった流れにつながっているようです。

③業務改善の風土ができていない
 決算・予算等の定期的業務の課題の確認やアクション計画を行うといった業務改善を行うといった発想すらない場合があります。これは、業務が属人化していたり、今の業務の進め方が当たり前で、そもそも課題だと認識していないことが原因と思われます。これによって、業務の複雑性、経営者ニーズの変化・高度化に伴い、業務量が多くなる一方で、ワークライフバランスを重要視する転職市場で競争力のある若手有望株が退職するといった流れにつながっているようです。

もちろん、このような状況を変えようと工数を捻出するために多くの会社は手を打っていて、会計事務所に決算支援してもらっている、外資系コンサルにアドバイスをもらったといった対応をしているのですが、上手くいかないようです。

「会計事務所は、システムを使える人が少なくて、システムを使った業務が多いなか、出来ることが限定され効果が思ったように上がらない。」
「外資系コンサルは、構想だけ行って実行段階にはいなくなっていて、実務に則さない過大な計画で、かえって現場が混乱した。」
という声をお聞きします。

そこで、現状を変えるべく外部の力を借りるとしても、実務支援だけでなくシステム支援も可能で、かつ実務を代行したり、改善業務を会社の方と一緒に実行してくれるパートナーを選ぶ必要があります(弊社でも対応しています)。

DX・ガバナンスの前に立ちはだかる経理・経営企画部門の「人」の問題を解決するには、適切なパートナー選びから進めてはいかがでしょうか?

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