2006.08.25

第6回 予算連結財務諸表と実績(制度)連結財務諸表との整合

公認会計士 斎藤 和宣

ここ10年の間に、企業の情報開示の内容が個別中心から連結中心に移行するのに合わせ、企業の予実管理においても連結ベースでの予実管理がますます浸透してきました。ただ、個別会社の予実管理とは異なり連結ベースの予実管理には、これまでなかったある種特有な「連結処理」というステップが含まれるため、その運用にあたって各企業ではさまざまな苦労を重ね、工夫・改善が続けられています。

一般的に経営管理といった場合、連結の種類には以下の4つが考えられます。

1)予算連結
2)実績(進捗)連結
3)見通し連結
4)制度連結
2)は従来定着させてきた制度連結を中心に運用方法を見極められるため、比較的定着させやすいですが、1)と3)は実績データの収集、集計とは異なる性格のプロセス等が含まれるため、さまざまな課題を抱えていると思われます。例えば、何度もやり直しを行ったり、複数のシナリオ(バージョン)が存在したり、あるいは実績連結と同様の処理を行うにはデータを推計でしか準備できないなどの相違点があることはご存知のとおりかと思います。

上記の課題から企業の中には予算連結処理と制度連結処理を切り離してシステム構築を考える向きもあるのは事実ですが、果たして本当にそれでよいのでしょうか。そもそも予実管理は、過去の趨勢と今後の事業計画に基づいて予算を策定し、その予算に対して途中経過の実績やその時点での見通しがどうなるかを測定して企業活動の見直しに反映し、最終的に実績として結果を集計するサイクルになるわけですから、基本的に同じ考え方のもと同様の連結処理を行うことで、同じ切口・分析軸から各比較分析が可能になると考えます。したがって、一つの連結システムを中心とした連結ベースでの予実管理の仕組みを構築することが、本来目指すべき方向だろうと考えています。

ディーバ社が提供するDivaSystemも連結ベースでの予実管理を支援する仕組みとして、今後も各企業のお役にたてるものと信じています。

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