2008.12.16

第64回 人財育成のかんどころ

公認会計士 斎藤 和宣

ここ数週間の間に、企業による大幅な人員削減計画の発表や来春の新卒採用内定取消しを報じるニュースを数多く目にしてきました。企業のこれらの人件費削減という動きに対して批判的な論調で報じられている場面が多いように感じていますが、企業にとって最大の資産であり資本である人財について、それらを取り崩してしまったりあるいは将来の獲得機会を放棄しているところまで自ら踏み込んでいるのは、そこまでしても企業として守るべきものがあったからこそ、そうした決断をしなければならなかったのであると理解しなければならないと思っています。

ところで身近なところに視点を移してみると、みなさまの職場でも実際に潤沢な業務体制を敷けていることはまず無く、日々の業務に追われていることと思います。その環境下では人財育成は特に重要なテーマとして取り扱われているでしょうし、個人的には先日セミナーに参加し人財について話を聞く機会があり考えさせられることもあったため、このあとは人財育成について少し考えてみます。

まず、人財育成というのは企業における人の成長ですから「個人」の成長と「企業」の成長とが整合していることが前提となります。そして、社員は「仕事」に携わって人生のうちの多くの時間を職場で過ごしており、また企業の社会的責任を考えると、社員(必ずしも正社員だけに限りません)の成長を支援する義務を企業は負っていると考えています。私見ですが、社員が仕事において発揮するチカラ・スキルとは以下の3つで構成されていると思います。
1. 人格・人柄・価値観などの基礎的チカラ
2. 仕事上ベースとなるスキル(コミュニケーションなど)
3. 専門的な知識・スキル

一般的に「育成」「教育」という言葉からは、3. 向けを中心とした集合研修や2. (1. に密接に関連しますが)用のトレーニングなどが連想しやすいですが、実は1. のための育成が、社会人としての初期段階で不可欠なのだと思っています。この部分は上司・部下、先輩・後輩の間での向かい合いでの教育が必要だと思っており、必ずしも一方向だけの教育ではなく双方向(教える側も教えられ、学び、成長する)であることも認識しておかなければなりません。日々の仕事に追われている毎日ですが、みなさまの職場では実践できていますでしょうか。自分自身への反省も込めて人財育成について触れてみました。

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