2009.07.29

第79回 (B) ワークライフバランス?~環境を変える大切なポイント~【ディーバ哲学】

財務・総務ユニット 総務グループ長 大島 三幸

最近よく耳にする『ワークライフバランス』ですが、みなさんよくご存じの通りアメリカでは1990年代に労務管理の一策として男女問わず全従業員向けに導入されたもので、もとは共働きの夫婦やシングルマザー支援の一環として始められたものです。

日本でも、少子化問題が深刻化してきた中で、少子化担当大臣を置くなど女性の出産・育児に関する様々な諸問題の改善、継続的に働くことのできる環境の整備の取り組みや、労働時間の改善、増加傾向にある心身の疲労ケア等、「仕事と生活の調和(ワークライフバランス)」を憲章に掲げた取り組みが進んでいます。厚生労働省ではワークライフバランス推進プロジェクト企業のモデルケースが発信されており、社会全体として意識をもって取り組まなければならない課題であると感じています。

弊社でも、年初の社長訓示である「健康第一」を常に念頭におき、会社の健康は会社を作り上げている社員一人一人の健康からはじまり、その心身の健康を維持できる環境作りや制度の拡充を検討しております。

その中でも、女性を取り巻く社会環境について少し考えてみたいと思います。
世の中ではワークライフバランスの取り組みの1つに女性の活用への取り組みがクローズアップされています。女性の活用で必要な条件は何か?と考えたときにまず出てくるのは「働きやすい環境」です。働きやすい環境を作ることは女性の活用の一助となるだけでなく、その会社で働く人全ての活用に繋がっていくのではと考えています。でも環境って何だろう?そう考えたときに、最初に思い浮かんだのは「人の意識」でした。社会や会社を形成しているのは人であり、その人が考え・行動することで物事が動きます。

結局は経営層、マネジメント層から男女問わず全ての従業員それぞれが、それぞれの働く環境を意識し、働き方の多様性を真剣に考えることが大切になってくると思います。制度ありきではなく、まずは各個人が自己責任において、自律した考えのもとしっかりと生活環境を見つめ直し、また何を軸に人生設計をしていくのかを考えることこそが、ワークライフバランスを促進させ、かつ男女の垣根を越えた活躍の場を得られるのではないかと思っています。他者でもなく、会社でもなく、まず自分自身に問うてみることが一番適切な回答を得られる方法ではないでしょうか。

実際に、弊社でリーダとして活躍している女性の中でも時短勤務を選択している方がいます。以前彼女から「結婚していなかったら今でも時間を考えずにばりばりと好きなだけ働いていたかも!」と言われたことがあります。ちなみに結婚前は納期が迫って徹夜をしたこともあるが達成感を感じることで辛いとは思わなかったそうです。そんな彼女ですが、結婚後家庭の事情もあり時短を選択した今でも「後輩たちの女性の働き方の指標になれれば」とバリバリ仕事をこなしています。

時短だから会社に貢献できないのではなく、時短でも会社に貢献をし、成果を出し自分も成長したい、そんな向上心の強さ、思いが周りを動かし現在の環境を手に入れ、自己実現できているのです。リーダとして活躍するには、後輩の指導から自分の業務に対する品質の担保まで目を配るところはたくさんあります。それでも強い意志と集中力で、限りある時間をしっかりとマネジメントし目標をもって、それに向かってストレッチし努力を惜しまない姿勢が人を素敵に輝かせる原動力になっているのだと感じます。
もちろん一人で仕事をしているわけではないので周りの理解も必要です。そこは「人の意識」の改革へと繋がっていくわけです。

多様化する働き方への対応は制度等の土台作りも大切ですが、それを運用していく人の意識、心の環境つくりも併せて進めていかなければならないのです。
誰か一人のため、女性のためとか限られた人の為でなく、日本に住むすべての人が心身ともに健やかで幸せな人生が送れるような環境を考えながら、小さなことから一歩一歩進めて行ければと考えております。

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