2009.08.19

第80回 (B) 今年も帰省ラッシュのまっただなかに【ディーバ哲学】

ビジネスソリューションユニット 第2グループ長 公認会計士 斎藤 和宣

今年も、ちょうど先週が夏休みで、帰省をされた方も多かったと思います。この時期はお盆の時期となっている地域も多く、東京などの中核都市から故郷に戻られる方々は、毎年の恒例になっているでしょう。夏のお盆という時期に、道中が込み合うにもかかわらず多くの人が移動するお盆の帰省ラッシュについて、感じたところを書いてみます。

まず、道路も電車も飛行機も、すべての交通機関が混み合うと分かっていても、この時期に移動する点ですが、他者と同じ行動をとる(で安心する)特性が少なからず現れているのではないかと思います。夏に限らずゴールデンウィークもそうですが、混み合うだけでなく費用もかさむ時期に、あえて休みをとることは決して条件がよいとは思えませんが、そのような結果になっているのが現実のようです。こうした行動は、企業におけるさまざまな活動や、地域社会などあらゆる場面で見られるものだと思います。一つ一つの現象がそれだけで問題であるとは思ってはいませんが、各企業、各人が自分自身で思考する範囲・割合を狭めてしまっているのではないかと感じます(たとえば、同業種企業の決算発表日がほとんど同じ日程であったりします)。

ただ、お盆という行事があったり、あるいはイベントがちょうど集中しやすい時期であることから、休暇をとって外出する人が多いのは事実ですので、必ずしも他者と同じ行動をとる特性が要因とばかりは言えません。

また、お盆は、厳密な説明は抜きにして平たく表現すると、地域によって時期も様式も異なりますが、この期間に故人をお迎えしてまたお送りするという、祖先の霊を祀る一連の行事です。今はこの世にいない先人に思いをはせる、貴重な時間だと考えています。

これを、われわれが活動している企業にあてはめてみると、経済活動を継続的に続けていく企業という社会(世)において、各企業の今を形作ってきた先輩について考えることになるのだろうと思います。日々の活動では、どうしても目の前のことに向きがちですし、課題を解決しようとすると、先輩達の過去の成果を否定的な目線で整理することが多くなると思います。

そんな時、一年に一度は、先輩たちが何を考えどのように今の企業を形作ってきたのかを、敢えて肯定的な目線で紐解いてみるのは、個人にとっても企業にとっても歴史を活かす貴重な機会だと感じています。加えて、そのことは自分から後進へのつながりを築き、経営理念を共有した企業を、継続的に成長させていく力になるのだと思います。
最後に、残念ながら私自身は、この夏も前後左右を車に囲まれて多くの時間を過ごしてしまった一人です。

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