2009.09.29

第83回 (A) ビジネスチャンスの糸口はどこに?【経営・会計最前線】

財務・総務ユニット 人財開発グループ長 古矢 智彦

これまでのビジネス経験と現業の人事的な側面から、昨今の経済環境下におけるビジネスチャンスの糸口へアプローチしてみます。

【本当にニーズはないのか?】
まず、「経済環境が悪い」とは具体的にどのような状況をさしているかを考えてみると、
⇒ 「売上が上がらない」、「利益が出ない」、・・・
⇒ ⇒ 「物・サービスが売れない」、「消費されない」、・・・
⇒ ⇒ ⇒ 「お金がない」、「ニーズがない」、・・・

例えば「お金がない」をターゲットに消費活動を刺激した結果が、今回のサブプライムローン破綻による信用収縮を引き起こし、金融危機に繋がった事はご承知の通りかと思います。
即ち、消費余力のない方の未来を担保に消費を刺激しても、右肩上がりの経済成長が担保されない限り一過性のものとなり、遅かれ早かれ、そのツケは必ず(多くのケースでは税金で)精算しなければなりません。

前述のような継続的な実体経済の成長を伴わない金融マジック(使い方を誤った金融手法の意味)に傾注するのではなく、実体経済の継続的な成長に寄与する可能性にフォーカスしてみます。

「ニーズがない」をターゲットにして消費活動を刺激するために、まずはその意味するところを考えてみます。
「ニーズがない」 (なんとも寂しい響きですが・・・)
「お客様がその商品、サービスを必要としていない」という事です。
本当でしょうか?
全ての可能性にチャレンジした結果、ニーズがなかったのでしょうか?
本当ならば、新たなるニーズを創造する必要がありますが、それほど容易い事ではありません。

ならば「ニーズがない」を「ニーズはある」に変えるために、全ての可能性に徹底的にチャレンジしてみませんか?

【ビジネスチャンスの糸口はどこに?】
「景気が悪いからニーズはないよ。」から「景気は悪いけど、ニーズはあるかもしれない」と考え方を変えるだけで、思考は『停止状態』から『活性化』します。
思考が停止していては、自ら何かを変える事は出来ませんが、思考が活性化すれば、自ら何かを変える可能性が生まれます。

即ち、何かを変える可能性は『自らが考え方を変える事』で生まれます。

例えば、現在の私の担当は人事になりますが、「人事業務に従事している」という視点だけで物事を考えていれば、事業への貢献は限定的になります。
しかし、「人事的な側面から事業活動に従事している」と考え方を変える事ができれば、人材の流動性から業界別の景況感(人材投資動向)を掴み、それを自社の営業活動に反映させたり、外部関係者に自社や製品の理解を深くしていただく事で、営業支援をお願いする事ができたりと、人事的な側面からでも直接的な事業貢献の可能性は生まれます。

また、極端な例をあげれば、商品やサービスを原価の側面から考えて営業活動を行うか、販売価格の側面から考えて営業活動を行うかで商品やサービスの価値が変わる可能性もあります。

例えば「ボールペンの製造原価は30円だ」と考えた時点で、そのボールペンを10万円で販売する事は、かなり困難になりますが、その「ボールペンの価値は10万円だ」と考える事が出来れば、10万円で販売できる可能性は生まれます。

実際に、ある人材紹介会社の部長とお話をさせていただいた際、「遠い昔に、(昔懐かしい)ステンレスの灰皿を5万円でお取引先様に購入していただいた事があるんですよ。」とお話を伺った事があります。(当時の上司からは10万円で販売するように指示があったらしく、「なんで10万円で売らなかったんだ!」と叱責されました。と笑っていましたが・・・。)

製造原価が数十円だとしても、5万円で販売できる付加価値を創造する力を養える個人と、環境を提供できる企業が、どのような経済状況下でも生き残れる個人と企業なのかも知れません。

最後に
ビジネスチャンスの糸口は?

すでにお気づきの通りです。

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