2009.10.14

第84回 (B) 水泳選手が必要とする水着は、水泳選手が好きな水着?【ものづくりの視点】

商品開発ユニット 品質設計管理グループ長 斎藤 達也

今年になって水泳を始めました。以前より「いつかトライアスロンをやってみたい」と考えていたのですが、なんとなく体力の衰えを感じ始めた今日この頃...ということで、長年の?願いを思い出し、一念発起してみたのです。
自宅近くのスポーツクラブに入会、水泳をテーマにしました。トライアスロンの場合1.5KMのスイムがあるので、おぼれていたらゴールできません。まずは水泳で規定の距離を泳げることを目標に掲げてみたのです。
休日のスイミングスクールで自分の倍ほどご年配の方々に囲まれながらレッスンを受けた後、教えてもらっている学生コーチと雑談していると、「最近新しい水着を買ったんですよ。次のインカレで記録を伸ばしたいんです!」という話題に...
自分の学生時代を少し思い出しつつ、「ガンバレ学生コーチ!」とエールを送っておきました。ただ、その水着はものすごく高価で、しかも一度しか着られないとのこと。彼はその次の大会の為にもがんばってバイトするそうです。

もうお気づきかと思いますが、この水着は昨年の北京オリンピックで話題となった水着でした。1着ん万円もする水着を学生の彼が自分のお金で買うのはとても大変だろうなと思いつつ、一度しか着られないけど記録の出る水着ってどんなモノだろう?と思い、少し調べてみました。
従来の水着は”泳ぐ際に動きやすいこと”を主眼に、水泳選手の要望をとりまとめる形で開発されてきたのですが、話題の主役となったこの水着はその成り立ちが違っていました。
3人掛かりでないと着られないとか、あまりに窮屈なため長時間着ていられないとか、脱ぐときは水着を裁断しないと脱げないとか、従来は必要最低限とされていたニーズさえもある意味無視した形で、”勝つ水着・勝てる水着”が本当に必要とされる水着だ!をテーマに、開発陣が数年の研究・検証の結果作り上げたものだそうです。モノ創りに携わる身としてはその決断とモノ創り魂に感心すると共に、ある疑問が湧いてきました。

この水着の例の様に、そのモノを使っている人が必要だと感じている機能だけでは勝てない・現場が必要としているモノと役に立つモノは必ずしも一致しないのでしょうか?

弊社のシステムが主に利用されている決算や計画数値を策定している皆様の現場ではどうでしょうか?
・絶えず変更されていく会計制度への対応
・勘定科目コードをグループで統一したい
・グループ会社間の取引照合作業を省力化、精緻化したい
・なお一層の決算早期化が必要である
・管理連結を実現したい
・IFRSへの準備、対応
など、現在のトピックとされる内容・必要とされるモノはやはり現場にあるのではないかと考えられます。ただ、この水着の例の様に、”勝ちたい!””記録を伸ばしたい!”という現場のそもそものニーズについて、従来とは異なる革新的な視点から実現されていくモノもあるのではないでしょうか?現場の声をしっかりと聞き、徹底的に分析した上で開発から新たな視点を提案、現場と開発の共同作業としてモノ創りを推進していくことが重要だと思うのです。弊社が今まで開発してきた製品、このメールマガジンでご紹介させていただいたソリューションについても、皆様の現場との共同作業の成果であったと考えております。

今現在の決算作業として必要とされること、数年後の企業経営、経営会計にとって必要なことを常に考え、皆様の現場の声を一つ一つ実現し届けることが、弊社でモノ創りに携わるものとしての使命であると考えておりますが、新たな視点からの提案も怠ることなくモノ創りに精進し、皆様の現場に貢献できることを願っております。

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