2009.10.27

第85回 (B) あの人は内気なタイプ?それとも・・・~プロジェクト成功のためのコミュニケーション術~【プロジェクトマネジメント】

ビジネスソリューションユニット 第4グループ長 川上 稔広

プロジェクトマネージャーが最も重視しなければならないことは何でしょうか?
いろいろな答えがあると思いますが、対人関係のスキルではないかと考えます。
多様化する社会の中で様々な考え方を持った関係者が集まりプロジェクトを進める上で、各個人の価値観の違いによるコミュニケーション上の問題や衝突は避けられないことです。
これらをうまくとりまとめて調整していくことが最も難易度が高く、かつ重要なことではないかと考えます。
いわゆる失敗プロジェクトには必ず人間関係の問題など人的な部分で何かうまくいかなかったことがあるのではないでしょうか。
プロジェクトマネージャーの仕事の約8割が対話をすることだという話を聞いたこともあります。
もちろん、技術的なプロジェクトマネジメントスキル(進捗・課題・リスク管理等)が土台として備わっていることは前提です。

一例として、
・プロジェクトメンバー個人の性格まで把握した上での対応
・各個人の目標に合った動機付け
といった、いわゆるコミュニケーション術の部分をうまくコントロールすることで数倍のパフォーマンスを発揮することがあります。
直接的な結果としてなかなか目に見えにくい部分であるため見落としがちな部分ではあります。

経験上、内向的で直接的なコミュニケーションをあまり好まない人に対しては、事前にお願いするタスクをメール等で伝え、考える時間を与えた上で、直接対話することで効率が上がります。会議の設定においても1対1のほうがグループでの会議に比べて本音を聞き出しやすく、より効果的な提案があるかもしれません。
逆の場合も同様で、外交的な人には極力メール等のツールの使用をおさえて直接の対話の中で解決していくことが有効な場合が多いです。また、グループ会議やブレーンストーミングにおいて存在感を表しアピールする場を与えることでモチベーションが向上します。会議自体を支配してしまわないように注意は必要です。
各個人によって進みたい方向や意欲を向上させる要因は異なるため、それらを対話の中で把握して、プロジェクト成功への方向性と近づけていくことで、個人の持っている技術的スキルの総和をはるかに超えたパフォーマンスを発揮する場合があります。

上記のような対応は過度に思われるかもしれませんが、組織横断的な動きが多い中、短期で成果を出さなければならないプロジェクトマネジメントにおいては、全体としてのパフォーマンスアップに非常に有効な手段です。一方、ラインマネジメントにおいても、近年、プロジェクトベースの流動的な組織形態が多いこともあり柔軟な対応が求められるという点では共通するものがあると思います。もちろん人財育成という視点からのバランス感覚は必要です。

難しいのはこのようなスキルは座学等で身につけることが出来るものではなく、非公式な形で経験しながら習得することがほとんどであるという点にあります。このようなコミュニケーション術は仕事だけではなく、むしろ日常生活の中で習得する機会のほうが多いかもしれません。

弊社でも数多くのDivaSystem導入プロジェクトが並行して走っています。プロジェクトメンバー、プロジェクトマネージャーがこのようなコミュニケーション術を駆使してプロジェクトの成功に向けて努力していきたいと考えています。

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