2010.02.09

第92回 (B) Mission:ドライブレコーダを実装せよ!【IT・情報システム支援】

業務改革ユニット 戦略情報システムグループ グループ長 吉竹 昭人

先日、タクシーに乗った時の話です。運転手の方と話をしていたところ、最近のタクシーにはドライブレコーダを載せているらしく、その記録された内容は『何か起きた時の証拠』や『事故の具体的要因分析』に利用されるだけでなく、『事故の予測・予知』、『運転上の判断・操作』、『安全運転、マナー』等を学ぶことにも使われるのだそうです。認識していた使用方法とは全く違う発想・視点だったため、「そうか、そういう使い方もあるのか」と感心ばかりしていました。

昨今は経営層から経営企画部門、財務部門、経理部門の方々、さらにはIT部門の方も含めて、IFRSが話題にあがることが非常に多くなっていますね。
弊社内でも、自ら経営会計をさらに深堀しながら実践段階に入っているところで、当部門としてもその為に必要な業務改革、システム改修等に全力投球している状況です。

そして経営会計の実践とはある意味まさにIFRSで義務付けられているマネジメントアプローチそのものだと理解しています。それはまさに経営者が、経営上の”意志”決定を行い、その計画・見通しに基づいて実行された業績を評価するために、経営者が企業を事業の構成単位(セグメント)に分別して開示する方法を基礎とする考え方でもあります。

これまで、制度会計と管理会計は一部切り離されて考える方々も多かったと思いますが、IFRSが適用された場合は、経営情報としての会計情報を開示することが必要なため、制度と管理を可能な範囲で統合的に考える必要性があると言われています。

さて冒頭で、タクシーに搭載されていたドライブレコーダは、その運転者の運転状況を記録していき、それを活用できる代物であると述べました。記録内容は事故直前の映像から加速度センサーなどによる速度・加速度の記録も残すことができるようになり、タクシー会社にとっても「制度会計」的な『何か起きた時の証拠』や『事故の具体的要因分析』といった利用から、どちらかといえば「管理会計」的にドライバーの『事故の予測・予知』、『運転上の判断・操作』、『安全運転、マナー』を管理・教育していくようになったようです。

これをもっと進化させるとどうなるでしょう?実際車を運転する時は、みなさん通常どこをご覧になられますか?このメルマガをお読みになられる方もそうだと思いますが(免許を持ってらっしゃらない方、運転されない方は申し訳ありません)、私の場合は目の前の状況(車線数、歩行者、交通量、信号など)、標識、スピードメータ、ガソリンメータ、ミラー、カーナビでしょうね。当たり前といえばそうなのですが、私はこういった情報をもとに運転上の”意志”決定を行っています。
それらを経営に関わる情報に例えると、こんな感じでしょうか。

•目の前の状況 = 業績の予測、マーケットの状態把握
•標識 = 法的に定められたもの
•スピードメータ = 現在の業績状況
•ガソリンメータ = 会社の財務状態、予算、リソース等の経営資源
•ミラー(*)  = 業績トレンド、会社の沿革、諸先輩方の助言等
•カーナビ = 進むべき方向性、計画に対する進路
(*)後ろを確認するという意味で考えてます

これらの経営に関する指標群をキチンとモニタリングし、そして正しく開示していくことがまさにマネジメントアプローチで経営者が「”意志”決定を行い、その計画・見通しに基づいて実行された業績を評価する」ためには必要になるはずです。

弊社内でも経営会計の実践について、日々方針の見直しや、情報のインとアウトを考え、どのように活用し、さらには開示(内部、外部問わず)していくのか、を弊社の業務改革ユニットのMissionとして進めています。

これって、まさに企業のドライブレコーダを作っているということなのだと感じる今日この頃です。

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