2010.03.09

第94回 (A) IFRSはブーマーの特大ホームランを超えるか?【経営・会計最前線】

皆様はかつて阪急ブレーブスというプロ野球チームが存在したことをご存じでしょうか。
兵庫県西宮市の西宮球場を本拠地とした、パリーグの強豪チーム。
1989年にオリエントリース(現在のオリックス)に買収され、消滅してしまいました。20年以上も前の話です。

当時小学生の私は西宮球場の近くに住んでいたこともあり、学校が休みの日は欠かさずに西宮球場に足を運んでいました。
“世界の盗塁王”福本豊、”伝説のサブマリン”山田久志ら印象的な選手は多くいましたが、その中でも一番印象に残っているのは、”2m, 100kgの巨漢”ブーマーウェルズ。
正確にはブーマーのホームランです。

ある日の西宮球場、私はいつものように1塁側内野席で観戦していました。
打席にはブーマー、今では懐かしいトランペットマーチがガラガラの観客席に響きます。
相手ピッチャーの投げた球は巨漢ブーマーのバットにパチンと弾かれ、打球はグングン伸び、レフトスタンドの赤い屋根を大きく超えて消えた・・。

あれから20年以上の月日がたち、TVや野球場でプロ野球やメジャーリーグの試合をいくつも見てきましたが、あれほど大きなホームランは見たことがありません。
とにかく、少年だった私の心につきささる、大きな大きな場外ホームランでした。

試合後の上田利治阪急ブレーブス監督のコメントがまたよくて
「あっちの方によく行く散髪屋があるんやけど、大丈夫やったかな?」
これも、記憶に残っています。

私は20年を経ってもなお、阪急ブレーブスというプロ野球団が無くなってしまった事実を受け入れることができず、ブーマーのホームランを引きずっているのです。

このように過去を忘れることができず、新たな環境や変革を受け入れることができないという状況は、業務システム導入プロジェクトにおいてもよく見られます。

レガシーシステムの利用ユーザが多く、業務変革の効果がその利用ユーザに直接的に見えづらい場合など、利用ユーザが新システムに対してネガティブになり、業務変革の推進を阻害する要素となることがあります。
こういったケースにおいては、プロジェクトや業務変革の意義を理解いただくように、利用ユーザ全般における意識改革を推進することがプロジェクトタスクとして重要となります。これをプロジェクトマネジメント用語で、”チェンジマネジメント”と呼びます。

さて、プロジェクト中であるか否かにかかわらず、我が国の決算業務に大きな外部経営環境の波が押し寄せております。
国際財務報告基準(IFRS)です。

当期利益が包括利益になります。
固定資産の減価償却調整計算が必要となりそうです。
作成しなければならない注記情報が増大します。
グループ子会社のIFRS個別財務諸表作成をどのように実現するか悩ましいところです。

少し本題からそれますが、同様の波は内部統制対応の際にもありました。
残念ながら内部統制は各社の業務に受け入れられているとは言い難い状況が続いております。(制度自体が行き過ぎという指摘もありますが・・)
我が国の決算業務において内部統制対応におけるチェンジマネジメントがうまく進んでいない、とも言えます。

私も当社IFRS推進委員会設置以降、様々な方とIFRS対応の方向性についてディスカッションを進めてまいりました。
各社様でも徐々にIFRS対応の論点が絞られてきている中で、現実的な解を模索され始めたと実感いたしております。
当社では皆様の決算業務を支える立場から、IFRSへの対応を”社会的責任=義務”ととらえており、製品・サービス・情報提供を充実していく所存です。
そのソリューションのうちの一つとして、グループのIFRS対応にも革新的な方法で貢献可能な、GGL(グループ統合GL)という製品の開発を進めております。
ソリューションの紹介はGGL紹介ページをご参照いただければと思いますが、グループ各社のIFRS基準個別財務諸表作成に貢献すると共に、グループ全体のIFRS決算業務においてチェンジマネジメント負荷を軽減する仕組となっております。

GGL(グループ統合GL)GGLは今年の6月にリリース予定となっております。是非とも皆様のIFRS対応の選択肢としてご検討いただければと思います。

当社では現実的かつ投資効率の高いソリューションを皆様に提供させていただくことで、我が国のIFRSチェンジマネジメントに貢献できるものと確信いたしております。

あのブーマーの特大ホームランよりも大きなホームランを一緒に打ちましょう。
散髪屋の奥のうどん屋さんまで。

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