2010.04.06

第96回 (B) “使われないBI”と”使えるBI”【IT・情報システム支援】

「BI(Business Intelligence)」は事業(業務)改革を目的とした、経営(仕事)可視化のITツールですが、使われない・使えないシステムとなっていることも多く見受けられます。何故でしょか?

「BI(Business Intelligence)」とは、「業務システム・ERPパッケージやCRMソフトなどからもたらされるデータの分析を専門家に依存せず、経営者や社員が必要な情報を自在に分析し、経営計画や企業戦略などに活用しようとする手法」と定義されています。
しかし、BIのシステムでよく耳にするのは、BIシステムソリューションとしてのCognosやBusiness ObjectsなどのBIツールであったり、データベースを利用してのDWH(データウェアハウス)の構築であったりして、ツールやDBのみがクローズアップされています。

一般的にBI構築のモデルとしては、各種業務システムやERPパッケージからもたらされるデータをETL(Extract/Transform/Load)ツールなどを介して、DWH(Data WareHouse)に蓄積、さらにこのデータをBIツールで、分析・活用することを指しています。では、このようにして構築されたBIシステムが何故”使われないBIシステム”となってしまうことが多いのでしょうか?高価なETLツールやDWH、BIツールを導入して、業務パッケージやERPパッケージをカスタマイズして、全社プロジェクト(ほとんどのBIシステムが全社横断的のようなものになっています)として多くのエンジニアを投入しているのに、何故現場はこのBIを使ってくれないのでしょうか?

その理由としては、多くのBIシステム構築のプロジェクトが、高価なBIツール、ETLツール、DWHの構築などのツール導入がプロジェクトの目的となってしまっていることが多い、ということなのです。もちろん導入している本人たちは、きちんとした目標をもってBI導入プロジェクトをしているのですが、このプロジェクトが全社プロジェクトやグローバルプロジェクトになればなるほど、現場の「仕事」を中心としたPDCAサイクルの何処に、どのようなBIを導入するのかを細かに設定しなければ、構築されたBIシステムが業務にとりいれられるはずがありません。

「BIツールさえ導入すれば、何でもできます」「御社で実現したいことを一緒に作り上げて行きましょう」とのSIベンダーの言葉に踊らされ、高価なツールを導入しても、それば業務サイクルの中でどのように活用するかを決めなくて、いったい誰が使うのでしょうか?従来の仕事の置換ではなく、経営や業務を「可視化するBI」や、業務のチェックポイントとして、どのようにBIを活用するかを導入前に定義できるかが、”使われないBI”と”使えるBI”の分かれ道になっています。

DivaSystemにおいても、先進的な会社は、パッケージとして提供されている帳票を自分の会社用にカスタマイズするだけでなく、「経営状況によって業務課題が時間軸で変わる場合」にも「柔軟に情報を取得できるようにする」ためにデータモデル定義をも独自に作成していると考えられます。
例えば、会社(事業部)の業務分析において単純に自社(自部門)の予算/実績を分析するのではなく、同じ基準で作られたグループ会社(事業部)の予算/実績の数字を参照することにより、売上が好調なときは各拠点や地域毎もしくは事業部毎に足を引っ張っている部署とその原因を確認したいでしょうし、売上が落ち込み始めると同じく地域毎や事業部毎の在庫状況や固定費を確認したくなるかもしれません。その時々で経営陣の見たい帳票を柔軟に作れるようにすることも重要なのです。このように業務サイクル(PDCA)の中にいかに「BI」をとりこめるかが、”使われないBI”と”使えるBI”の違いになります。BIの価値は、ツールの価格や性能で評価するのではなく、構築されたBIシステムが業務にもたらす効果で評価すべきと考えます。

まずは、手軽に短期間で導入できるBIの構築をすべきです。DivaSystem MIPSはDivaSystemに蓄積された各種連結決算のデータを高性能に抽出・加工するツールとして最適です。ツールの導入と同時に業務サイクルの中にくみこまれた時に、価値を発揮できます。

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