2010.05.26

第99回 (B) 美しい花を咲かせるには?【ディーバ哲学】

財務・総務ユニット 人財開発グループ長 古矢 智彦

前回は「ビジネスチャンスの糸口はどこに?」を題材として、人事的な切り口から「停止状態の思考を活性化させる」という話を書かせて頂きましたが、今回は人事的な視点と趣味を交えて「美しい花の咲かせ方」について書かせて頂きます。

新緑の眩しい季節になりましたが、この時期は私にとって年に2度ある「成果」の確認時期になります。「成果」とは、「バラの生育状況」の事です。(ちなみに、私の趣味はバラの栽培です。)
四季咲きのバラは年明け頃から剪定(前年に伸びた枝や根、貧弱な枝を切り取る)作業を行い、病気・害虫予防、状態に応じて水やりや施肥、摘蕾や切り戻しなど、春と秋に大輪の花を咲かせるために時間と労力を費やしながら成長を促します。

しかし、昨秋は必要以上に手間をかけてしまった結果、「全ての蕾が開花しない」という苦い経験をする事になりましたので、今春は手間をかけたい想いをグッと抑えて、必要以上に手をかけずに栽培する事にしました。その結果、春先の天候不順が少し気がかりでしたが、見事に大輪の花を咲かせ、優雅な花形と芳しい香りが我が家に束の間の安らぎを与えてくれています。

今回、人事的な視点から「美しい花の咲かせ方」について書かせて頂いているのは、「育成の本質」は「本来持っている力を十分に発揮させる事」にあり、「育成のテクニック」として、効率的な成長を促すには、無暗に成長させるのではなく、適性を見極め、方向性を示し、誘導する必要があると考え、これが人財育成の視点と類似していると感じたからです。(ご興味をお持ちの方は、モーガン マッコール著「ハイ・フライヤー 次世代リーダーの育成」をご参照下さい)

昨秋の失敗は、バラの本質を無視し、育成する側のエゴ(秋バラは春ほど大輪にはなりませんが、最も美しい花形を形成するので、「沢山咲かせたい」という欲が出てしまいました。)を押し付けた結果であったと振り返る事が出来ます。
ただ、不幸中の幸いで「これがディーバ社のメンバーでなくて良かった」と(メルマガを書きながらも)胸を撫で下ろしてもいます。

「人が育たない」という話を良く耳にします。また、それを題材としたセミナーやソリューションなども多数ご紹介を頂きますが、「成長させたい」(バラで言えば、「美しい花を咲かせたい」)と言う事は、

•成長して欲しい像(バラで言えば、「樹形イメージ」)を明確にし、
•しっかりと伝え(バラで言えば、「優れた芽を選び、成長を促すように剪定する」)、
•適した環境を提供(バラで言えば、「病気・害虫予防、状態に応じた水やりや施肥、摘蕾や切り戻しなど)する事で、
本来持っている力を十分に発揮し「主体的に成長してもらう」という事だと考えています。
即ち、育成する側(成長させたい)と成長する側(成長したい)の「思惑を一致させる」ところが全ての始まりだと考えています。

「思惑を一致させる」と言う意味ではビジネスでも同様の事が言えるのではないかと思っています。
弊社が提供したい製品やサービスをお客様にご提供させて頂くのではなく、お客様のご要望にお応え出来るモノが弊社の製品やサービスであるならば、弊社はそれをご提供させて頂く事でお客様と思惑を一致させ、始めて互いの目標に向けて進む事が出来るのだろうと思います。

今後もお客様のご要望に「成長した歌姫」がお応え出来るよう一層努めてまいります。

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